仏陀の理法が甦る時

仏陀の理法が甦る時

仏陀の理法は歴史の堆積物に埋もれてしまった、と私は考えています。 仏陀と直弟子の時代、つまり、原始仏教の時代には、仏陀の理法は活きていました。 仏陀の理法の根幹は、『生じたものは滅する』ということです。 原始仏教の時代、この理法を聞いただけで悟る人が続出しました。 『生じたものは滅する』という理法から、『苦』の理法が導かれます。 『生じたものは滅する(無常)』で、『苦』であるものを私、私のもの、わたしの本体と呼んでいいだろうか、ということで、『非我』の理法が導かれます。 無常、苦、非我です。 この深い洞察が、四諦十二縁起、四念処です。 原始仏教の時代、仏陀の理法を心に記憶して受持し繰り返し念ず…