試行錯誤の軌跡:人類の歴史を探る(6)2千5百年前ー鉄器の普及と社会の振れ幅の拡大。
古代グローバル文明とも言える青銅器文明崩壊後、人類が迎えた新たな岐路は敵機の普及であった。このイノベーションは、社会の振れ幅をさらに大きくしていく。 2千5百年前ー鉄器の普及 トマ・ピケティの『21世紀の資本』では、超長期で見た経済成長の規模感が示されている。紀元0年から1700年までの経済成長率は、0.1%以下だったらしい。厳密には、人口増加率の分が0.06%、一人当たり生産性の成長が0.02%だ。これでは毎年の成長など感じようもないが、1700年続けば2.3億人の人口がが5.9億人まで増えるのである。近代以前の人類社会の成長速度とは、このぐらいのものだったのである。さらに遡ると、人類の定住…
2024/05/19 14:58