『習近平政権の権力構造』を読んでイノベーションの限界と対台湾工作に思いをはせる

『習近平政権の権力構造』を読んでイノベーションの限界と対台湾工作に思いをはせる

中国国家主席を3期連続で務める習近平氏。彼が頭脳明晰で強い信念を持つ人物であることはよく理解できた。「悪の権化」などではなく国民のための「共同富裕」を本気で目指していて、権力欲以前に「共産主義」の正しさを信奉する人のようだ。だからこそ余計に、彼がリードする中国は、国際情勢に大きな不安をもたらすし、独裁体制で突き進んでいくことになる。 本書を読んで認識したのが、お隣の台湾がこれから10年、ウクライナ侵攻のような直接的な戦争でなくとも、激しい荒波に見舞われるだろうこと。 本書を読んで想像したのが、どれだけ優秀な独裁者が率いようと、今のままの中国だと、イノベーションと経済成長が止まってしまうだろうこ…