鉄道業界”非常事態”の軌跡と展望
「この未曾有の情勢と鉄道」(芝川三郎、鉄道ジャーナル 2020年7月号) 長距離列車では人に移動と出会いを提供し、通勤列車では仕事や就学の機会を提供し、それをもってわが国の鉄道は社会の血液を自認してきた。ところが今は、動くな、会うな、一緒に働くなという要請がなされている。これでは鉄道の役割が死んだも同然であるが、同時に、人間を辞めろというに等しい事態である。 正直、新型コロナ禍で、どのような情報を発信すれば良いのか、かなり悩ましかった。本稿では、今週の「週刊エコノミスト」での取り上げられ方を通して、鉄道業界がコロナ禍をどう乗り越えていけば良いのか、考えてみたい。 ① weekly-econom…
2020/07/26 13:08