14年目の4.25に寄せて
お粗末なレポートである。 「安全最優先の列車運行において、事故は本来、絶対にあってはならないものだ」とは、”絶対の安全”を要求しているように読める。そんなものは、人間活動システムには存在しない。あくまで理念であり、”人災”だからと言って、現実に実現できるものではない。 福知山線脱線事故に関して、いわゆる”日勤教育”を持ち出しているが、事故後のお粗末なマスコミ報道の域を一歩も出ていない。著者本人が言っているではないか。「運転士が死亡している以上、日勤教育が事故原因とされる「速度超過」の引き金だったかどうかは証明できない」。14年間、何を取材していたのだ?評価は分かれる著作だとは思うが、松本創氏の…
2019/04/25 00:00