今あらためて滝川事件に学ぶ
今日、ZOOMで昭和八年に起きた滝川事件のことを少し話しました。戦時下の厳しい思想統制が始まりだした時のことです。それまで、左右の過激思想につながる動きが監視され、そうした行動をとる組織などが弾圧されたりしていましたが、この事件を境にして、実際にそうした思想や行動とは全く関係のない立場の人でも、そうした考えにつながるような表現を使った、あるいは「考えていると思われる」というだけで、弾圧をうけるようになりました。この時、京大は学問の自治や研究の自由は、いかなることがあっても守りきらなければならないと言って、かなり頑張って京大の大学自治の基礎が作られるのですが、結局滝川教授とそれを支持する京大法学部の主要教授たちは京大を去る(辞めた教授のほとんどは立命館大学に拾われた)ことになりました。京大法学部の地位が落ちて立命...今あらためて滝川事件に学ぶ
2022/01/29 07:18