奈良再訪

奈良再訪

出張中、暇を作って奈良国立博物館の正倉院展に行ってきた。正倉院展は当然ながら奈良時代、天平文化が中心であまり馴染みがないのが本音で、おまけに撮影禁止なのが惜しいところ。工芸品より長い長い巻物に綺麗な楷書で丹念に書かれていた役所文書がとても印象的だった。古文書と言えば草書体で読めないとの思い込みがあったが、この時代は綺麗な楷書で書かれていて一文字一文字は読めるし、目録はそれで十分分かる。いずれにしろ、長い間アジアの共通言語は漢文だったということを思い出した。正倉院展の期間中は正倉院も見学可能なので見に行った。見学可能と言っても開門しているだけで、敷地内すらほとんど入れない。おまけに逆光で真っ黒い大屋根の建物が撮影できたに過ぎなかった。正倉院を見に行くなら順光な午前中に限る。奈良訪問となれば、彼に声を掛けない...奈良再訪