さみしい写楽
このところ病院通いが続いている予約のきかない病院では待たされること甚だしい永い時には3時間も幸い、文庫本一冊あれば退屈せずに済むと、言っても限度があるががさばる本を避けて書棚からひっぱりだしたのがコレ。いつか『写楽』研究本を出したいと思う程に私がひかれている浮世絵師だまして著者が「宇江佐真理」とくれば未読のまま書棚に眠っていたのが不思議なほど好きな作家の興味尽きないテーマ待合室で一気読みする謎の絵師写楽その正体は諸説紛々私自身も一家言あるのがここは作者に敬意を表し余分な茶々入れず蔦屋重三郎による「写楽売りだしプロジェクト」との宇佐江説に身を任せて読み進める寛政の改革の余波で景気が冷え込み長不況の中思ったほどには売れなかったそれはコロナに蹂躙される現代の如くでもある書名の〝寂しい”もそんな所からか約10ケ月の間に...さみしい写楽
2022/02/16 17:16