Re花の語り

願う。

あなたの想いを見間違えてほろほろと流してしまう神宮の景色いやいやする背中に手を伸ばせば幾つもの過去を並べて叱咤するどうすれば愛してもらえたのかわからないま...

2022/11/30 09:57

LOVE LETTER

LOVE LETTERの書き方を忘れてしまった。いえいえ書き方なぞ元から知らなかった。そもそも贈る相手なんかいなかったじゃないか。そうなの。LOVE LE...

2022/11/28 10:25

はみんぐ。

あたまはるんるんとすてっぷをふむこころはかりかりとなくからだはがさがさととまどうむしにくわれたおもいはざわざわとまいぼつするまっしろなあいことばはさらさら...

2022/11/27 11:24

場所。

その星には儚さと同じ重さの夢の繰り越しがあったはず。引き継がず在ったことさえ彼方へと追いやる。そんなあなたを知らんふりして反対方向へと急ぐ。いつかは届く。...

2022/11/26 10:04

羽ばたく。

光を浴びて声に埋もれて小さく小さく柔らかい産毛で羽ばたく。飛び立つのに思いやりはいらない。励ましも捨てる。空へとこぎ出す一艘の船と眠りを支える見知らぬ男の...

2022/11/25 16:26

射手座新月。

無い月は遠くへ遠くへと駈ける弓矢は星のあいまを巡るめぐる振り返ってもあなたの腕は姿を変え私を抱こうとはしないまま転がり落ちてく私を支えようと錯覚の溝のあい...

2022/11/24 18:36

もう少し。

もう少し。あと少し。下がった足下を見つめる手のひら。宿さない光を探した瞳は彷徨う。こぼれた言葉を慌てて拾う唇。紅い色。いつか、きっと。終わってしまった宴の...

2022/11/24 11:37

入り口。

空への入り口は開かれていた。精一杯手を上げて。もう少しで届きそう。なところで戸締まりが行われた。泥棒は排除しなくては。儚い心を。切ない言葉を。やわらかな指...

2022/11/22 16:42

泣くための時間。

そうね。夜は明けて朝がやってくる。昨日はなかったことの塊で明日は消えていく日々の泡。今日は。そうね。やはり泣くための時間でしょう。優しく抱きましょう。はか...

2022/11/21 21:09

久しぶりに。

お手紙をもらったから。しまい忘れた心の端っこを拾ってみた。そうね。久しぶりだもの。どこかに置き去りにしてきた言の葉をかき集め夢だったのか涙だったのか。詮索...

2022/11/21 20:46