かたちに残る仕事〔個人史31〕
ごきげんよう、割りと元気な病人のおじさんです。 前回は、若かりし頃のおじさんが運の巡りに恵まれず、自殺企途をしたというお話をしました。人間というのはかんたんには死なないようにできているのですね。だからこそおじさんは自殺を果たした人はすごいと思うし、苦痛と努力の末に望みを果たせたのだから「おめでとう」を言わねばならないのだと思います。 だって、この世は苦しみだらけだから。人は生まれた途端に8つの苦しみを死の瞬間まで背負うのだから。この世に生まれるのは修行が足りないからで、修行をまっとうした人は輪廻の輪を抜け出し、二度と生まれてきません。これを「解脱」と言うのです。 おじさんも二度と生まれて来ない…
2021/05/28 00:00