経験がないから知りたい戦争の時代〜三浦綾子著『銃口』〜

経験がないから知りたい戦争の時代〜三浦綾子著『銃口』〜

こんにちはSujaですもうすぐ終戦から79年になりますね。私を含め大半の人たちが戦時中の経験が無いことと思います。近頃の私は経験が無いからこそ知りたいと強く思い小説を読む時も昭和初期や戦前戦後の時代背景の小説を好んで読んでいます。その中でも三浦綾子著『銃口』は心に刻まれる作品です。舞台は北海道の旭川。昭和初期から終戦後まで主人公の男性がこの時代に翻弄されながらも愛と慈しみを育んで生きようとします。上下巻の文庫本で上巻では主人公の幼少期から青年になり教師という職業に就いてやさしく明るい先生として理想の教師に邁進する日々をおくります。読んでいても和やかな気持ちになり純粋で素直な主人公に好感を抱きながら読み進めることができました。しかし上巻の終わりに差し掛かるころ身に覚えもない事で警察に連れて行かれてしまい下...経験がないから知りたい戦争の時代〜三浦綾子著『銃口』〜