骨とリン鉱石-近代の肥料革命(2)
骨とリン鉱石-近代の肥料革命(2)植物の肥料の三大要素はチッソ(N)、リン(P)、カリ(K)です。今回は、この中のリンを取り上げます。リンの身近な例としてはマッチがあります。マッチ箱の側面の赤黒い部分は赤リンが主成分になっています。この赤リンはリンの単体ですが、リンは酸化されやすく、自然界のほとんどのリンは酸素と結びついたリン酸として存在しています。そして、植物が根から吸収する時も、このリン酸の形で吸収します。カリは比較的土壌に多く含まれているし、チッソはマメ科の植物に付く根粒細菌などによって土壌に供給されることがありますが、土壌中のリン酸はそれほど多くなく、自然に供給されることもないため、しばしば枯渇してしまいます。そのため、リン酸を含む肥料は非常に効果がある肥料として利用されてきました。リン酸が主成分...骨とリン鉱石-近代の肥料革命(2)
2022/12/03 17:58