非風非幡
禅問答の興味深い例文に「非風非番」という例文があります。 幡とは旗のことです。 風になびく旗を見た二人の修行僧が、「あれは風がなびかせているのだ」「いやあれは、旗がなびいているのだ」と言い争って譲りませんでした。 同じ現象を見ても理解が異なることがあります。 この場面では、高僧が「あれは風が揺らしているのでも、旗がたなびいているのでもない、君たちの心が動いているのだ」と説いて二人を納得させたとのことです。 私たちは目の前の現象を理解しようとしますが、「起こっている現象をどのように感じるか?」が神に与えられた人間の能力です。 「考えるな、感じろ」というのは「燃えよドラゴン」という映画でブルース・…
2024/05/17 10:27