「里見先生は何宗ですか?」「天台寺門宗ですよ」「……てんだい、じもんしゅう???」 残念ながら信者の方との会話で、このやり取りが驚くほど多い。多くの方にとって「天台宗」はよく知られていても、「天台寺門宗」という言葉を聞くのは初めてであることがほとんどです(なんなら体感100%)。 なぜ、こうした反応が生まれるのか?を私なりに調べたことがあるので解説したいと思います。ただ私は宗派の末端にいるもので、さらに専門研究者でもないので不足や誤りがあれば、ぜひご教示をいただければ幸いです。 タイトルにある通り「一僧侶としての覚え書き」として記したいと思います。 “寺門”という二文字の由来 まずこの言葉自体…