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青炎は銀の御巫の愛に燃ゆ(20)
<<はじめから読む! <(19) 「おおい、ホムラよ。これ、買っていかないか?」 市場を歩いていると、ホムラはよく声をかけられる。 「ええ? ぼったくりじゃないよねえ?」 精霊だったときと違って、ざっくばらん、素のホムラの態度を、ナパー
2024/08/31 09:02
保護中: 青炎は銀の御巫の愛に燃ゆ(19)
2024/08/31 08:58
青炎は銀の御巫の愛に燃ゆ(18)
<<はじめから読む! <(17) 結局、レイニとホムラがゆっくりと話をすることができるようになったのは、戦闘終了から一ヶ月後のことだった。 レイニの父が他の族長たちとともに、帝国との講和を有利に結び、ティリアの族長は処刑され、新たな長が
2024/08/28 08:48
青炎は銀の御巫の愛に燃ゆ(17)
<<はじめから読む! <(16) 「ホムラ様っ!」 今度こそ完全に目を覚ますと、眼前にレイニの顔が迫っていて、思わず「うわぁ」と声を出した。死にかけていたというのに間抜けなことだ。ホムラはおずおずと起き上がる。 「ホムラ様、そのお姿は……
2024/08/27 09:21
青炎は銀の御巫の愛に燃ゆ(16)
<<はじめから読む! <(15) 誰かが咳き込む音に、ホムラは目を開けた。 いつの間に夜になっていたのか、辺りは暗い。火の精霊のくせに、術を使って明るくすることすら思い浮かばず、ここはいったいどこだろう、と呆けていた。 レイニを助ける
2024/08/25 08:34
青炎は銀の御巫の愛に燃ゆ(15)
<<はじめから読む! <(14) 「な、何奴!? てきしゅ、敵襲――ッ!?」 騒がしい人間は、炎で焼いた。あっという間に阿鼻叫喚の地獄になる。 精霊の火は、人間には消せない。水場に向かって転がり落ちるように水を浴びたって、火は皮膚を焼き
2024/08/24 11:47
青炎は銀の御巫の愛に燃ゆ(14)
<<はじめから読む! <(13) 「これは……」 レイニの声を頼りに、人間界へと渡ってきた。 おそらく、ここからそう離れていないところに彼はいるはずで、そうなると当然、ナパールの領地のどこかという話になる。 木々には矢が打ち込まれ、幹
2024/08/21 08:34
青炎は銀の御巫の愛に燃ゆ(13)
<<はじめから読む! <(12) 精霊界は常春だが、人間界はそろそろ秋になっただろうか。 確信をもって秋だと言えないのは、ホムラが水鏡を覗くことをやめているせいだった。 漫然と眺めているだけでは、任意の光景を見せるだけの鏡は、見る者が
2024/08/20 13:18
青炎は銀の御巫の愛に燃ゆ(12)
<<はじめから読む! <(11) 怪我をしたホムラを放っておけないと、レイニはその日、自分の屋敷に帰らなかった。 ふたりきりの庵の中、深く息をつく。肩の力が抜けている様子を見ると、レイニがいかに普段、重責に苦しめられているか想像がついた
2024/08/18 08:51
青炎は銀の御巫の愛に燃ゆ(11)
<<はじめから読む! <(10) ルルがホムラの正体について明かしたその瞬間から、向けられる視線は厳しいものになった。 まさかそんなはずがない。でも、二番目の水の精霊の髪の毛は淡い青色で、最初の精霊とは全然違う。それに顔立ちも。光り輝く
2024/08/17 08:30
青炎は銀の御巫の愛に燃ゆ(10)
<<はじめから読む! <(9) ピアナがナパールの村に滞在するようになって、しばらく経つ。 レイニはホムラが彼女と出くわさないように細心の注意を払っているが、それでも時折、顔を合わせることはある。 レイニは何度も拒否しているはずだが、
2024/08/14 10:06
青炎は銀の御巫の愛に燃ゆ(9)
<<はじめから読む! <(8) 「せいれいさま、あそぼー!」 「今日もお前たちは、朝早くから……」 ホムラは寝ぼけ眼だが、子どもたちは元気いっぱいだった。また母たちに怒られるぞ、と言ったところ、えっへんと胸を張る。 「だいじょうぶ! せい
2024/08/13 08:43
青炎は銀の御巫の愛に燃ゆ(8)
<<はじめから読む! <(7) 『で? あんた結局、帰ってくるのやめたの?』 ルルは呆れ果てている。滝越しでよかった。直視しなくて済む。 彼女には、人間に利用された恨み辛みをぐちぐち言っていた。 人間に肩入れするからよ、と厳しいことも
2024/08/12 19:51
青炎は銀の御巫の愛に燃ゆ(7)
<<はじめから読む! <(6) レイニの真摯な態度に癒やされつつも、ホムラの心は戻ってこなかった。人間を愛していたからこそ、その反動も激しかった。 用もないのに村に降りることはやめた。彼らの願いに頷き、聞いてやることをやめた。 もともと
2024/08/11 08:34
青炎は銀の御巫の愛に燃ゆ(6)
<<はじめから読む! <(5) しばらくの間、ホムラを抱擁していたレイニだったが、やがてゆるゆると身体を離した。 「さあ、汚れを落とさなければ」 努めて明るく言い放つレイニに引かれ、ホムラは庵の中へと向かう。そのまま浴室に連れ込まれた。
2024/08/09 19:49
青炎は銀の御巫の愛に燃ゆ(5)
<<はじめから読む! <(4) 『精霊様の庵のすぐ近くの崖下。そこにしか咲かない、美しい花があるのです』 若い狩人は、地面に枝で図を描いて、それがどのような植物なのかを熱心に説明した。聖なる小百合と称されていて、採るのは困難だが、手に入れ
2024/08/08 19:27
青炎は銀の御巫の愛に燃ゆ(4)
<<はじめから読む! <(3) 水の精霊なりすまし作戦は、どうにか上手くいっている。 夏にかけ、雨が多くても少なくても、畑の作物は育たない。ホムラはレイニとともに、実際に農業に携わる人間――主に女たちとよく相談をして、雨を降らせる日や降
2024/08/04 08:16
青炎は銀の御巫の愛に燃ゆ(3)
<<はじめから読む! <(2) 「だからお願いって。ちょちょいといい感じに雨を降らせてくれたらいいんだからさ」 ホムラの居場所として用意されたのは、神聖な滝壺近くの庵であった。最初にレイニに案内されたとき、なるほど、精霊界との間の障壁が周
2024/08/03 12:05
青炎は銀の御巫の愛に燃ゆ(2)
<<はじめから読む! 「精霊様! 精霊様がいらっしゃった!」 目を開けたホムラを迎えた第一声は、興奮した男のものだった。 彼が自分を喚んだ御巫みこか。 わくわくと見れば、髭がもうもうと生えた大男だったので、驚いて後ずさった。 精霊が
2024/08/02 19:39
青炎は銀の御巫の愛に燃ゆ(1)
指先が触れた瞬間、世界は歪んだ。 ホムラは濡れた爪をさっと引っ込めて、波紋が広がりきり、揺らぎが止まるのを待った。 落ち着いてくると、先ほどまで見えていた農夫が再び姿を現す。雑草を取り去り、作物を丹念に世話をする姿は眩しく、ホムラはじ
2024/08/02 19:34
2024年8月 (1件〜100件)
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