南会津の木地師・後編
お椀やお盆の材料となる良質な木を求め、山から山へと移り住んだ流浪の民、木地師について。今回は後編。いよいよ福島県南会津にいた木地師に迫る。 (前編はこちら↓) monono-aware.hatenablog.jp (余談だが、お椀やお盆類、つまり轆轤などで内側をくり抜いて作られるものの総称はあるのだろうか。椅子やテーブルは「脚物」、箱なら「箱物」と呼ぶけれど。「椀物」と言いたいところだけれど、既に「お吸い物」という意味で存在するからなあ・・・) さて、南会津の木地師と銘打ってはいるが、木地師誕生の地・近江から福島県会津地方への木地師の動きから見ていこうと思う。 1590年に豊臣秀吉により行われ…
2020/11/23 18:18