中学生時代の真夏の放課後の思い出
「もし明日、突然学校にゾンビの大群が襲ってきたらどうする?」 ――どうするってお前、そりゃ…… いかにも頭の悪い中学生男子が持ちだしそうな話題だ。 当時、何を隠そう頭の悪い中学生だった僕は、部室がわりの物置小屋で、友人Fと共になんの実りもない荒唐無稽な雑談に興じていた。 彼の仮定の話は、本当に、心底無意味なものだった。 ゾンビが襲ってきたら? あるわけないだろう、馬鹿馬鹿しい。そんな風に一笑に付そうとしたが、しかしヒマだった僕は思いとどまって、真面目に考えてみることにした。 ――まぁ、とりあえず食糧を確保するのが先決だな。それから、校内に避難するわ。そしてゾンビたちが入ってこないようにあらゆる…
2020/07/24 22:22