顔を見る
顔を見る人を見て、どんな人物だろうと推測することは面白くもある。見かけの表情や発言から、その人の印象をつい直感するものだ。だが、その直感は偏見に走り易い面がある。それが同性の場合は、案外に観察を違えていないように思っている。同性の男たちとは、子供時代から陰に陽にうんざりするほど向き合って来ているし、対峙して来ている、内なる競いを重ねて来ているので、自分の中に観察のルールみたいなものが身についている。ほとんど自分の内側を見るのと、変わりないものだ。ところが、その対象が異性の場合、そうした経験則に基づくような拠り所がない。途端に外目の印象に流されてしまいがちだ。自分の中の異性に対する思い込み、化粧や服装などで、バイアスのかかった観察に陥ってないか、女性の反応などについて男には概ね不明である。同性を観察する場合...顔を見る
2022/08/17 11:04