和歌山県有田川ダム上で鮎釣りの遊漁券とオトリ鮎を販売しています。 いつでもお気軽にお立ち寄りください(*‘ω‘ *)
「ほう、なるほど、その針で先週八十一匹も掛けたんですね」 久米が問う。「銀治の研いだ針は刺さりがちがうがよ」 純太は満足げにコップ酒を一気に飲みほした。 「おいっ、おんしゃらあワシのハリもたまには研ぎに来いよ」 長く伸ばした白髪に赤いバンダナを巻いた初老
「純太、この前平瀬でようけ掛けたらしいなぁ。万作爺さん、純太に酒注いじゃってや」 万作爺さんと呼ばれる老人が純太に酒を注いだ。「純太、おまんは仕事もようやる。鮎もようやる。後は嫁だけながよ」 万作爺さんは注ぎ終えてそう言うと今度は舞のそばに腰を下ろして「
純太と呼ばれる小柄な男が大男の銀治に言い付けた。「おぉ、おまんらあ鮎の味噌焼きやるがか。そらたまらんぜよ」 純太の持った味噌袋にさっきよさこい節を歌っていた老人が喜んで手を二、三度叩いた。 銀治は直ぐに平らな大石を担いで戻ってくると炭火の横に立てかけた
「どうぞ」 舞が皿に盛ったお寿司を隆人に差し出した。 隆人は礼を言いながら舞の顔を間近ではっきりと見た。 雅との違いを見つけようとしたのだがどこにも見あたらない。 本当にこれは雅なのではないのか。 自分は夢を見ているのではないだろうか。 雅なら今三十のは
隆人は舞を見つけるとすぐさま慎也の顔を伺った。 慎也は舞に視線を向けるでもなく平然としたままだ。 村長の乾杯で宴会が始まった。 テーブルの上には土佐の皿鉢料理が幾皿も並び、大きな炭火の周りには沢山の串刺しの鮎が並べられている。 鮎は、ジュウジュウと肉汁
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