和歌山県有田川ダム上で鮎釣りの遊漁券とオトリ鮎を販売しています。 いつでもお気軽にお立ち寄りください(*‘ω‘ *)
純太は飛ぶように上に走る。 目立ての銀治は山道の方に回り崖を這い上っていた。 慎也も上に走ったが慣れた純太には追いつかない。 なにより隆人が全くついてこられない。 間違いなく上の瀬の瀬肩には垢が残っているはずだ。 そこを純太は狙っているのだろう。 しか
審判の万作爺さんが慎也と純太の間に立つ。「試合時間は二時間。今から囮を二匹配るきに配ったら試合開始じゃ。今九時前じゃきに十一時までにここに戻ってこの木に触ること、触れなかったら失格ながよ」 万作爺さんは穏やかに説明をした。 遠くから見る群衆の中の若者が
隆人には返す言葉が見つからない。 明かされた慎也の悩みは予想だにしないものだった。 雅が慎也の姉だなんて・・・・・・、にわかには信じがたいが本当の話だとしたら大変なことだ。「できているかもしれん」 隆人は、駆け落ちの際に慎也が照れくさそうに呟いた言葉を鮮明に
「隆人、俺が今でも雅にこだわっているのはそう言う理由だよ。つまり俺は姉さんと父親を捜している。その事に整理を付けないと次には進めんのや。いったい自分はなにものなのか、こんな年になっても何にもわかっちゃいない。どう整理をつけたらいいのかも何にもわからない。
土曜日、一転して空は晴れ渡った。 朝食を済ませると慎也ら一行は島石へと向かう。 高瀬慎也名人と乾純太の試合を見ようと多くの村人が集まっていた。 中には噂を聞き付けた遠方からの車もたくさん止まっている。 老人会は木の陰にゴザを敷いて既にワンカップ酒を呷っ
「ブログリーダー」を活用して、柴崎おとり店さんをフォローしませんか?