『フェアリー・テイル』スティーヴン・キング|コロナ禍に巨匠が作った大人のためのファンタジー
『フェアリー・テイル』上下 スティーヴン・キング 白石朗/訳 文藝春秋 2025.06.05読了 フェアリーテイル、つまり「おとぎばなし」と名付けられたこの小説。あのキングが「おとぎばなし」というタイトルをつけるなんて、真っ向からファンタジーじゃないの。まぁキングはファンタジー要素がある作品も多くお得意の分野。そしてこの小説はハッピーエンドになると断言されているから、特に恐怖やドキドキはなくゆったりとした気持ちで読書に入り込めた(キング作品としては珍しく)。 コロナ禍で引きこもっている時にこんな大作を書いていたとは。世界を混沌の渦に巻き込んだコロナウイルスだったけど「いつか必ず晴れる日が来る」…
2025/06/14 17:43