園芸から足を洗って十年近くなる。草毟り以外は何もしなくなった荒れ庭だが、今年の秋はいつもと違う。何故か花が多いような気がする。10月12日、買い物から自宅に戻ったら、玄関アプローチに植わった赤いものに目が留まった。樹木の方はウメモドキ。こちらは彼岸頃から実が色づいている。その前に立っている紅色の草はペンステモン‘ハスカーレッド’。正式な学名はPenstemondigitalis'HuskerRed'1990年代の初めころ、園芸づいたばかりの頃に入手したオオバコ科(かつてはゴマノハグサ科)の宿根草だ。初夏に地味なピンクの花を咲かせ、葉は常緑だが秋以降、冬にかけてこのように紅葉する。そして春になると緑色(赤味を帯びた黒緑)に戻る。実に不思議な性質の宿根草だ。ウメモドキ庭の奥の方に行くと、黄色い穂花が咲いていた...神無月にかこまれて(2024年10月中旬のモ庭)