文豪スイング 菊池寛 『俊寛』
皆様、ご機嫌いかがでしょうか。本日は【100】バットを振りました。 文豪、菊池寛の『俊寛』を読みながらバットを振りました。 『あらすじで読む日本の名著3』より引用。出だしだけ。 『俊寛』1178年9月23のことである。都であれば、変わりやすい晩秋の空に北山時雨が折々襲ってくるころであるが、薩摩潟の沖はるかな鬼界ヶ島では、まだ秋のはじめででもあるように暖かだった。空は一面に晴れ渡り、さざなみのような白雲が太陽をかすめて、たなびいているだけだった。そんな青空から、少しの感めも受けないように、三人の流人たちは疲れきった獣のように、黙って砂の上にうずくまっている。康頼も成経も俊寛も、一年間の孤島生活で…
2025/02/28 23:20