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2020/01/25

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  • ドラマチックチック止められた

    貧乏性で吝嗇で衣類にお金をかけることができない。穴の開いた靴下がいくつもある。人前で靴を脱ぐ予定がなければ、そのまま平気で履く。今日も右の親指が飛び出した靴下を履き、出勤の準備をしていたら、おや、洗面所に歯磨き粉が見当たらない。 そう言えば、さっきあきらさんが朝シャンしていたな。彼女はシャワーついでに風呂場で歯を磨くから、そのまま置いてあるに違いない。歯磨き粉を取りに、右足一本踏み込んで、わたし気...

  • すがすがしく面食いな百合

    「圭さんの審美眼は狂っているし、『かわいい』のハードルは低すぎる」あきらさんに、たびたび言われます。だから、この小説の主人公の感覚は、ちょっと分かりにくいんだけど、それでも印象深い百合を読みました。柴崎 友香『青空感傷ツアー』 ...

  • 血沸き肉喰らい推し燃ゆ

    「ミュージカル、観たくない?」あきらさんに誘われて、あ、観たい観たいと挙手。ミュージカルは、去年の春に劇団四季の「ライオン・キング」を観て以来だから、それほど間はあいていないけれど、その前はコロナ前までさかのぼる。観劇から得られる栄養が、不足している。「ちなみに慎吾ちゃんが主演なんだけど」慎吾ちゃん。香取慎吾、あなたファンだものね。妻がよその男を応援している姿に萌えはないが、好きなものを推している...

  • 交歓する手紙たち

    推し出版社があります。ミステリの沼、東京創元社。小規模出版の星、ミシマ社。語学の友、白水社。古典の勇、岩波書店。そして東京一強の出版界に燦然と輝く、福岡県の書肆侃侃房。特にミシマ社と書肆侃侃房は、発行数がとても多いというわけではないので、新刊のチェックがしやすいのが嬉しいところ。で、とにかく打率が良い。これも良かった、ということで感想。スリーク×イ・ラン 『カッコの多い手紙』 ...

  • 限界を越える方法

    過去には戻れないから、出会う前の彼女のことは、話に聞くだけ。のような気がしていたけれど、そうだ、こんな近くに、こんな確かな道があったじゃないか。10代前半のあきらさんを救ってくれたという本を、教えてもらいました。いま読んでいます。「そこにあたしがいるよ」子どものころから「読書が好き」と言ってきてその醍醐味の宝箱を、もうひとつ開けました。20年以上前のあきらさんと手をつないで、松明を掲げて、並んで歩いて...

  • くれないくれる

    あきらさんとカラオケに行って映画「カラオケ行こ!」の限定グッズが当たるかもしれないキャンペーンに応募してきました。あきらさんは X JAPAN の「紅」をヘドバンしながら裏声で歌った上、壁に手をついて息を切らし、「どやった?」……いやもう完璧だが、ここは。「終始裏声が気もちわるい」と返すところ。オタク楽しい。わたしはリュックを抱えて拝聴し、炒飯ふたつ頼んで、肘ついて食べました。 オタク楽しい。最近あまり書い...

  • 凡人にはわかるまい

    勉強に身が入りません。まさに雑念多し。映画「カラオケ行こ!」にハマりにハマって人生を乗っ取られている。楽しい。あまりにぼうっとして勉強が手つかずのわたしを見かねて叱咤する妻。聡実くんはあの状態で、幻のように狂児と連絡がつかなくなって、それでも受験して高校に行くんだぞ。いろんな気もちを抑えて、勉強したってことだぞ。推しと同じ体験、したくはないか?今ならできる。圭さんならできる!推しと同じ体験、と来た...

  • 映画「カラオケ行こ!」感想

    「原作まんがが好きだから」というだけで三次元に写し取られた彼らを観に行くとは限らない。でも、これは公開初日に観に行きました、映画「カラオケ行こ!」。さらにそのあと2回観に行って、正直なところ、もう2、3回観に行ってもいい。原作は中学3年生の合唱部長(ソプラノを歌う男子)が、トップに「組長」をいただくブラック企業にお勤めのお兄さんから歌唱指導を頼まれ、「どうしてこうなった」な関係を構築する話ね。 さて。ま...

  • 親の責務

    図書館の本を不注意で汚損しました。乾いた薄茶色の、このしみ。コーヒーではない。紅茶は最近飲んでない。結露が融けて流れて、床のコーティングを吸って茶色い水たまりができることはあるけれど、本はそんな場所に置かない。なんだろう。で、においを嗅いでみたら。あ猫が吐いたな。こりゃ吐いちゃったなー足が不自由な猫だから、ふだんほとんど上下運動をしないのに。一所懸命ちゃぶ台にのって、そこで吐いたのか……油断しました...

  • とげとげしくも甘い百合

    2000年代百合小説の金字塔が待望の復刊。という宣伝文句を見かけて、気になっていた本を読みました。初出は2007年。わたしが百合を積極的に摂取するようになったのは2008年。時期は重なるけれど、金字塔ですって? 初耳である。知らなかった理由は分かっています。ヒリヒリキレキレ濡れ濡れの中山可穂から手をつけたから。「百合」と「レズ」の間に線を引いて、「レズ」を求めていたから。広く市場に目を向けて、アンテナを高く張...

  • これは迂闊に百合と呼べない

    おととし2022年の文学界新人賞受賞作。一部で「百合っぽい」と囁かれているので気になっていたのを、ようやく読みました。なるほど、「女性同士のカップル」が出てきます。けれども、おっと、珍しい。わたしは大概の「女と女の関係」を大風呂敷で「百合」と呼ぶけれど、これは迂闊に百合と呼ぶと術中に嵌まった感があります。年森 瑛『N/A』※先入観なく読みたいひとは閲覧注意 ...

  • おいしいバターが食べられますように

    年の瀬に献血をしました。返ってきた血液検査の結果は、グリコアルブミンの値が目に見えて改善。コレステロール値は年齢とともにゆるやかに上り坂で、目を逸らしたい体たらくだけれど、糖尿病予備軍だった数字のほうが落ち着いたのは嬉しい限り。生活習慣はそんなに変わらないがおととしからマーガリンを買うのをやめ、高くてもバターにしたのよね。関係、あるのかしらね。そう言えば去年の目標に「コンビニパンを控える」を掲げて...

  • おぞましきもの

    にくきもの自分が「多数派」に属するというだけでその状態をあたりまえに「正常」と認識しているもの「聞いてくださいよ、驚きですよ。今の世の中、LGBTQと呼ばれる人たちが、7%くらい潜在的にいるそうですよ」驚きって、何が?「7%くらい」という数字? もっと少ないとおもってた?「潜在的に」の部分? 華やかなドラァグクイーンなど見て、外見から区別できるとおもってた?職場で、おじさん社員がこの話題を持ち出したと...

  • 荒縞さんが転んだ

    あきらさんに祝日はなく今週は月曜日から出動。昨日の日中はわたしが四つ足の息子たちと留守番をしていました。で。三男猫の荒縞さんは、あきらさんにべったりですから?わたしといっしょに留守番ってのが気に食わない。ねえ、どこ?おかあちゃんは、どこ?隠した、隠したの?おかあちゃんを隠すなんて、ひどい。よし、嫌がらせをしちゃうよ。 荒縞さんの嫌がらせはワンパターンです。すなわち、じぶんの傷口を舐めまわす。ざりざ...

  • 世界名作百合劇場第1話だわこれ

    お正月に、Eテレでやっていたんですって。アニメ映画「リズと青い鳥」が。公式サイトhttps://liz-bluebird.com/5年以上前、予告を見て気になっていた作品です。画面から百合感がほとばしっていたので!百合を検出するレーダの針が振り切れていたのに、結局、劇場へは観に行かなかったんだよね。「圭さんと観ようとおもって、録画しておいたよ」あきらさんに手を引かれて、潜ってみた花園。こんなの、優勝でしょ。※先入観なく観たい...

  • 目標は絞り込むところから

    初詣に行きました。あきらさんは、年明け早々、他のメンバーで既にお参りを済ませていたのだけれど、「ひとりで行くのも寂しいでしょう。いっしょに行くよ」ですって。やさしい。おみくじも引こうっと。お、今年は小吉。学問雑念が多すぎる。励め。真顔になってしまった。なんのかのと勉強を先送りする理由ばっかり並べ立ててたんだけど、天は見ている。あきらさんは大笑いして、「圭さん、神様から勉強しろなんて言われたの初めて...

  • 読みまくり腕まくり

    「すごいね、毎日ブログ書いてる」あきらさんに、指摘されました。「今年の圭さんは、ひと味ちがうんじゃない?」いえ。あのう、元日から続けて記事を書いているのは確かだが、これ何にも「ひと味ちが」わない。ここ数年、1月は更新頻度が高いのだよ、1月は。新年、ちょっと気合が入っているのもあるし。何より、単純に、時間が取りやすいからね。三が日は仕事が休みで、休みが明けたとおもえば、すぐに成人の日を含む三連休。ほら...

  • 計り知れない愛を量る百合

    新年早々、すごいものを読んだわ。これは早くも年間マイベスト10入り確定か。600ページ超えの文庫本。王道犯人当てが主題ではないミステリが、終盤まで求心力を保つのは、もうそれだけですごいことだとおもう。粒選りのキャラクターひとりひとりが魅力的で、プロフェッショナルで、お仕事小説としても……じゃなくて。クレイヴン『ブラックサマーの殺人』はめちゃくちゃおもしろかったけれど、しかしここはレズブログ。書き残したい...

  • この先生きのこるには

    寒いので、おたがいに張りついて眠る正月の夜。あきらさんが言いました。「今年も、圭さんが大好きなあたしでいられますように」おっと聞き捨てならないダブルミーニング。器用なことやってくれちゃって、このこの。寝ぼけてるのに。寝言でおいしい紅茶の淹れ方レクチャーとか始めてしまう子なのに。コーヒー党なのに。彼女の言ったことは「圭に愛される自分でいたい」とも取れるし、「圭のことを好きでい続けたい」とも取れるので...

  • やるまいぞ、やるまいぞ

    子どもの体調不良で急遽仕事を休むひとを「また子持ち様が」と揶揄する層がいるらしい。身のまわりにそういうことを言うひとがいないのでまあ、いてもたぶん鈍いわたしは気づかないけれど、そういうひともいるんだあ……と、へえへえほおほお頷いて、わたしは息子の介護のために仕事を休みましたよっと。息子は、もちろん人間ではありません。うさぎのむぎさん、もうすぐ8歳。人間で言えば60代半ば~70代。気温の急落に体がついてこ...

  • 自虐しないでBBA百合

    年末が近づいてきて今年また蔵書で膨れ上がった本棚を見上げる日々。いくらか整理しようと、むかし買った百合まんがをぱらぱらめくったら、あ、これ、もう今のわたしにはなくてもだいじょうぶだな。すんなり手放すことを決められた作品がありました。逆にもっと若いころだったら、読まなかったかもね、『はなものがたり』※ネタばれのつもりはありませんが、念のため閲覧注意! ...

  • ふたりの木婚式

    いつの間にか、ひたひたと冬が近づいていました。11月。あきらさんと結婚式を挙げてから、5年が経ちました。何か記念日ごはんをいただきましょうか? と相談したら、あきらさんのご希望はきっちり具体的。「肉を食べよう。この店で」ハンバーグとステーキの合い盛りでブランチ! うおー牛肉ひさしぶりだー!なお、写真の濁りはアツアツの湯気のおかげですよ。午後はカフェで本を読みながら、コーヒーとスコーン。さらに古本屋へも...

  • 時間飼ってた

    「圭さんが、時間を飼ったまま先へ進まない」『時間飼ってみた』の感想記事を書いた話ですね。あきらさんに言われて初めて、今月まだ一回もブログを書いていなかったことに気づきました。え、もう下旬ですけど。9月短いな。夏は長いな。でも、3カ月ぶりに冷房をかけずに寝られるようになったな。この1ヶ月はゲームして本を読んで病院に行ってゲームして本を読んでいました。そして、うさぎのむぎさん5周年、猫の荒縞さん4周年が過...

  • 時間飼ってみた百合

    SFのアンソロジーを読んだら、表題作が好みの百合だったので記録。 『時間飼ってみた』に収められている、宮澤伊織「ときときチャンネル#2【時間飼ってみた】」です。 ※設定レベルのネタばれあり。未読の方は要注意! ...

  • 映画「君たちはどう生きるか」の賛否

    「君たちはどう生きるか」を観てきた。「君たちはどう生きるか」問われてきた。ちまた……というものが実存するかは分からないけれども、ちまたでは、賛否が分かれているらしい。鑑賞のあり方を固定するのはつまらんので、賛否両論あること自体の善悪を問う気はないのだが、尊敬するひとが「否」を唱えるのを目の当たりにした。好き嫌いは、個人の感性だからこの映画を好ましいものとして語るあなたのことばに触れてみたかった、とい...

  • 騙されたとおもってロイヤルブルー

    「アメリカ大統領の息子とイギリス王子が恋に落ちるBL映画が、アマプラで観られるよ」英語と米語の違いとか、ステレオタイプな国民性のギャグとか、圭さん、けっこう好きなんじゃないかな?あきらさんに唆されて観てしまった、「赤と白とロイヤルブルー」強く薦めてくれたあきらさんにも、ふだんポップなラブコメなどは観ないのに、よっしゃと腰を上げた昨日のじぶんにも、拍手。意外でした。驚きでした。設定がぶっとんでいるくせ...

  • 何かを求めて月を見ていた

    あきらさんが外出して、わたしひとりで留守番していた時間帯がありました。そうしたら台所のほうから、がこんっ がさっ ごそごそあれ、いま、冷蔵庫が開いた音がした?あきらさん帰ってきたの、いつの間に?台所をのぞいてみたけれど、からっぽ。あきらさんは、その10分後に帰宅しました。ねえ、さっきね、冷蔵庫がね。「ちょっとこわい話」のようなつもりで話したところ、聞いた彼女は。「お、べえやんが帰ってきてるんじゃない...

  • ほんとうは笑って読みたいジェンダー

    『人のセックスを笑うな』の人。という印象が強い、山崎ナオコーラ氏の本を読みました。『肉体のジェンダーを笑うな』もう、この題が。「私のこと『人のセックス~』の人だとおもってるよね、皆の衆。ハハン」と言っている気がして、なんだかすみません。中身は、「性別は超えられる……か?」を問うような、SF(すこしふしぎ)要素のある小説集です。全4篇。ポリコレ(笑)フェミ(笑)多様性(笑)と、「(笑)」抜きでジェンダーにつ...

  • 草原

    本ばかり読んでいて、記録を残す前に夏になってしまった。もう下半期ですってよ。 劇団四季の「ライオンキング」を観に行ったのです。ちょっと遅い、あきらさんへの誕生日プレゼントデート。あきらさんは、初めてのサバンナ入り。わたしは小学生のときに親に連れられて観たので、実に25年ぶりでした。電車の長距離移動というのはメンタルがひどく弱っているときには、到底できないこと。まずふたりで出かけることができた時点で、...

  • 恩返しの味わい

    昼寝をしていたあきらさん、「ふしぎな夢をみた」と起きてきました。夢の中でね、女の子が、あたしに「助けてくれてありがとう」って言うの。なんのお礼なのか、夢の中では明かされないんだけど、女の子は「お礼に」って言ってね、池? みたいなのに浸かって、「どうぞ、飲んで」って言うの。なにか特別な水なのかとおもって飲んでみるんだけど、真水なのね。で、真水だよって伝えたら、女の子は、そんなはずないって、いっしょ懸...

  • どうか私と百合を

    しばらく読書欲が滾々としていてこの1ヶ月で読んだ本の数は、まんがを除いても57冊。読むほうに偏った脳を、少しほぐそう。こんな百合を、読みました。恩田 陸『私と踊って』 ...

  • ドラ廃

    おやつなら甘いものよりもしょっぱいものが好き。なんだけれど、どうもむしゃくしゃと気が晴れなくて、狂暴な食欲が湧いており、けれども何が食べたいか具体的に言えない、そんなときに、えいもうほんと何でもいいやと半泣きでコンビニの棚からひっつかみ、食べ、ああ、これこれ、そう、これが欲しかったんだ。そんなふうにふしぎと心を落ち着かせてくれたのは。どら焼きだった。ということが、過去にありました。今回は意識して、...

  • まるくなったね

    満月です。きっと亡き長男うさぎ・べえやんが下界を覗きにきているだろうからと、小さな祭壇に供えるりんご。べえやんは7歳の夏を乗り切らず亡くなりました。今年は、次男うさぎ・むぎさんが7歳の夏を迎えます。むぎさんはまだまだ元気だけれどきりっと硬い一番刈りの乾し草を、お気に召さなくなりました。茎が少なく、しゃわしゃわと軟らかい二番刈りは、パッケージに「仔うさぎやシニアにおすすめ」などと書いてあります。「歳...

  • だが、栄養はある

    『きのう何食べた?』の21巻を買ってきました。ふたりの食費/月、ついに、ついに、3万6千円になってしまったね…シロさんも肩を震わせていたけれど、この金額にだけでなく、上げ幅にも、ことばを失うよね…ふたり暮らしを始めて以来、ずっとずっと2万5千円でやってきた我が家も、腹をくくって予算を引き上げました。2万8千円。ふたりぶんのお弁当×週5を含めて。予算の引き上げは、負けた気がして悔しい。でも、しっかり栄養を摂るな...

  • 15年漂流記

    あきらさんとのおつきあい、先日、満15年となりました。 アルコールの勢いでつきあい始めたわたしたちだから、15年前に想いを馳せて、あきらさんの言うことには。もしあのとき雰囲気に流されたりせずに「なあんちゃって、酔ったかな」とか言って、友だちのままそれぞれの家に帰っていたら。その後の人生は、ぜんぜん違ったものになっていたよね。 もしそうやってあたしたちつきあわずに35歳を迎えていたとしても圭さんはきっと「...

  • どこでもいいっしょ

    「夢に圭さんが出てきたよ」あきらさんに言われて、ほう、どんな夢かしら。「高校時代の圭さんに、あたしが言い寄られててね」ちょ、ちょっと待って、ごめん、あたし既婚者だから!あたしは圭さんと結婚してるから!…圭さんと結婚してる?…圭さんと結婚してる!え、じゃあどっちにしろ圭さんなんだから、OKしてOKってこと?そうだよね、きっと。「…ってなって起きた」わーい睡眠も侵食!   ...

  • 吹き流されて、こどもの日

    こどもの日です。我が家には人間の子こそいないけれど愛らしい息子たちがいるのでそれぞれにおやつを買いました。次男うさぎ・むぎさんには、乾燥りんごのスティック。三男猫・荒縞さんには、天然鰤のウェットフード。年齢換算をすれば、二匹ともそれなりにおっさんです。元気で長生きしてくれよ。なんつって、りんごは糖分過多だとか、魚はビタミンB1を壊すとか、おやつは健康を害するものとして一定層から叱られそうな気がしない...

  • 美しい鮨

    あきらさんの誕生日は、毎年おすしで祝います。お祝いはお祝いなんだけれどこの時期、季節の変わり目、我々そろって調子を崩しがち。あはは うふふ 楽しかったよ、という記録はなかなか残せないんだ。今年はちょいと上質なおすし屋さんの特上握り弁当をテイクアウトして、低糖質のりんごケーキを焼いて、ばらの花束など飾ったあと、ふたりで見計らったようにぴゅうっと下り坂を転落。で、一週間が経ちました。本日ようやく浮上。あ...

  • とっとこ走るよフェミ太郎

    改正道路交通法が施行されました。特に、自転車を運転するときはヘルメットをかぶるよう努めよ、という内容が話題になっています。わたしは自転車通勤民なので、慌ててヘルメットを買いに走る走る。たどりついた自転車ショップ。旬な品物ですから、店頭にヘルメットコーナーが設置されていました。でも、こういう特設コーナーの品は、店頭以外にも売り場があったりする。なるべく広い選択肢から、きちんと気に入ったものを選びたい...

  • 新年度よこんにちは

    土日休みの仕事だものであんまり「年度が変わった!」という実感はないんだけど、ともかく新年度が始まりました。しかし、新しい朝が来たと歌えるようなテンションには、到底ならないわたしの身体。そこかしこで繰り広げられているエイプリルフールジョークの応酬も、見れば見るほど気もちがささくれだって、無性にいらいら。楽しんでいるひとがいるのは知っているけどさ。春、この不安定な季節。自律神経ガタガタだよ。「今日は、...

  • データ重ねがさね

    年度末です。退職するひとを見送ったり、内部異動するひとの荷物運びを手伝ったりして、へろへろと帰宅しました。冷蔵庫を開けると、水でもどしたわかめが一盛り。あれ、これ、どうしたの?「しめじとわかめをポン酢で和えようとおもったんだけど、そう言えば朝、圭さんが何か作って置いていってくれてたな、とおもってタッパー開けたら」うん、しめじとわかめをポン酢で和えて置いていったわ。いっしょに暮らしているから冷蔵庫の...

  • 早まったかもしれない

    ふとんを処分しました。捨てようと決めた矢先に、新しもの好きの三男猫・荒縞さんの寝床となっていた、お客さま用のふとん。猫はちょっと寂しそう。でも、家がすっきりするって良い。あきらさんは花粉症だから、部屋の中にほこりの源は少ない方が良いし!そうそう、花粉の飛散量、例年の2倍なんですって?……と、ここまで書いたブログの下書きが出てきました。保存日は2022年3月。まるまる1年前のものです。この1年、「やっぱり...

  • 影も形も

    「圭さんに訊きたいことがあるんだけど、ちょっといいかな」上司から、こそこそと手招き。はい、なんでしょう?「仕事の話じゃないんだけどね」前置きした彼女、声をひそめて。「圭さん、結婚した?」……( ^ω^)?なんて? なんで?「いや! ごめん! 指環、いつの間にか指環してるからさ!」……ここ数日のことだとおもっていらっしゃる。わたしは、かれこれ8年、指環して働いている。いえいえ、事実婚のパートナーはおりますが...

  • 君子、豹変してくれ

    2月中にはブログに書くつもりだったのに忘れていたので、今さらぼちぼち。首相の国会答弁、同性婚の導入は「家族観や価値観、社会が変わってしまう課題」について、おもったことを書いておくんだ。まず「社会が変わってしまう」というのは課題を先送りしたいという意思表示でしかなく、その理由や趣旨の説明にはなっていないので、とてもずるい言い種だよね、とおもった。なんか「それっぽい雰囲気」でことばを選ぶ政治家って、い...

  • 近未来はこの時代だ

    レズビアンの出てくる小説を読もうとおもったら、今はこの方、李琴峰。…なのだけれど、レズゆえのあれこれに限らず、妊娠出産にまつわる社会のあり方に目を向けた、こんな本を書いていたのですね。『生を祝う』※設定自体が、ある意味ではネタばれなので、未読の方は閲覧注意! ...

  • 活躍阻害担当の間違いかも

    来る6月、日光で、G7男女共同参画・女性活躍担当大臣の会合が開催されます。栃木の話題だもので、地元紙は、やれ100日前イベントをやった、会場がリッツ・カールトン日光に決まった、とちょいちょい報じているところ。で、その会場が決まったという記事に、合わせて、こんな話が載っていました。「市民グループから議論するよう求められていたLGBTQなど性的少数者への対応を巡っては、独立した議題にはしない方針」と。わたしは、...

  • もりもり引きこもり

    前回の記事をアップロードした翌日、通勤途上で気づいたんだけど。チエちゃんはカオリのおばの子なんだから、ふたりの関係は、いとこだな?おば姪百合を補記していたわ、素で間違えたわ。春雨のそぼ降る土曜日。急降下した気温と気圧にぐったりして、寝不足だし夢見はわるいし、ふたりで出かける予定があったのだけど、キャンセルしました。ストーブとハーブティーで人心地。そうしたら、あきらさんが。「予定がなくなったんだから...

  • 良いけど酔いすぎない百合

    あたしが死んだら、圭さんの胸には、あたしの形の穴があくんだろうね。そのあと、もし、いっしょにいたいひとが見つかったら、そのひとといっしょにいるんだよ。あたしの形にあいた穴は、ほかのひとで埋まることはないからね。安心して、意固地にならずに、いっしょにいたいひとと、いっしょにいるんだよ。と。言われたことがあります。あきらさんに。うん、まあ、でも、あなた以外のひとと人生をともにしようとは、別におもわない...

  • 食べる道連れ

    ホワイトデーです。男性陣が、こそこそと、あるいは堂々と、紙袋を持って通勤してきます。職場の義理チョコなんて、もはや古いのに、2月に女性がばらまきをやめないから、男性もずるずるとやめられないでいる。変な職場。「圭さんは、いつだって本命にしか渡さないもんね」旧習に染まず空気を読まず。職場での祭りには一切かかわらなかったわたくしに、あきらさんの目がやさしい。家では、あきらさんがチーズケーキをまるまる1ホ...

  • 汲々救急

    あきらさんが深夜の急な体調不良で、救急車のお世話になりました。付き添ったわたしに、救急隊員の第一声「娘さんですか?」…え、でかくね?(年齢的な意味で)心配でどきどき焦っていたのが、一瞬で冷却されます。しかし、わたしの口から出た否定のことばは。「ちがいます。血縁ではありませんが、同居しているんです」言ってから、ちょっと自己嫌悪。逆の立場だったとき、あきらさんは言ってくれた。「妻です」と。嬉しかったのに...

  • 凹凸を拒絶する

    『宝石の国』が最新第100話の公開記念に、期間限定で99話まで無料公開されている。そんな情報を得て、読んできました。まんがはアニメ化した部分くらいまでしか集めていないので、まあね、地獄を見たよね。『宝石の国』は、喪失の意味を覆す仏教まんがとしても好きだし。鉱物のキャラクターたちが無性・非性ゆえに色気マシマシで好き。宝石たちは上半身は少年下半身は少女をイメージしてデザインされたのだといいます。わたしの性...

  • きな臭い好きな匂い

    「なんか、においが変なの」あきらさんが差し出してきた彼女の指先。嗅いでみると、おやおや、ほんとうだ。もの珍しい、ココナツのような、あまいにおい。わたしの知る限り、我が家に、このにおいのものはない。最近ヘアオイルを買ったけれど、香りが違うわね。ハンドクリームか、なにか塗ったんじゃなくて?あ「いや」え、それって。「よその女のにおいだ!」ハモってしまった。あきらさんをとっ捕まえて嗅ぎまわり、おいおい、首...

  • 映画「エゴイスト」感想

    レイトショーで「エゴイスト」を観てきました。我々カップル、10年近く前の「天皇の料理番」以来、俳優・鈴木亮平が好きなもので。レズだけど、好きな男優だっていますわよ。さて、ていねいな役作りに定評のある鈴木亮平氏、今回はどうやらゲイを演じるようだってんで、情報を得るや、鑑賞決定。相手役が宮沢氷魚だということと、今は亡きエッセイストの自伝的小説が原作にあるということだけ調べ、予告や宣伝、インタビューの類に...

  • 私はもう、彼女のことを

    「私はもう、彼女のことを、秘密にしたくないの。」帯を見て買うことを即決した、この1冊。ああ「私」は、「カミングアウトする女性」なのだと、おもったからです。レズビアンなのか、バイセクシャルなのか、何というわけでもないながらパートナーが女性なのか、とにかく同性のこいびとがいるのだと、おもったからです。「私」という一人称は、女性だけのものではない。終助詞「の」は、関西はいざ知らず、男性だってつかう。けれ...

  • ねこ、お前だったのか

    お金がない理由は24番目の写真にある。そんなタグがトレンドに入っていた、しばらく前のTwitter.ちょうど写真フォルダを整理しなきゃな、とおもっていたので数えてみたら、24番目は。これだった。 ねこ、お前だったのかいつも金を食っていたのはまさに猫エイズウイルスキャリアのための免疫サプリを買って、諭吉とさよならしてきたところです。猫が健康体だったなら、かからなかったお金がある…という見方もあるけれど。例えばさ...

  • 同志砂漠で踊らにゃ損損

    夜の2時半頃に起きて、コーヒーを淹れて。朝4時からアマプラで「ドライブ・マイ・カー」を観ました。三浦透子、とてもいいね。原作者・村上春樹のマスターベーションを見せられたという残念な感想をあきらさんと共有しつつ、ところがどっこい、映像も俳優陣の演技も好きだったんですな、これが。 映画を観終えたら、あきらさんは寝不足解消のため再びふとんへ。わたしは、せっかく早く起きたからと読書。で、映画のではなく、本の...

  • 映画「ペルシャン・レッスン」感想

    県外まで足を伸ばして鑑賞してきた映画「ペルシャン・レッスン 戦場の教室」。とても好きな作品だったので、記録を残します。百合ではないけどひとによっては男性同士の関係に萌えを見出す、かも?※ネタばれは極力しませんが「そこまで知りたくなかった」情報が含まれる危険は常にあるので閲覧注意! ...

  • 肥えて憩う、川越

    あきらさんと、川越に行ってきました。 発端は、わたしが目をつけた小劇場の映画「ペルシャンレッスン」。ぜひ観たいのに県内に上映館がなく、最寄りは川越だったのです。ナチスのホロコーストを扱った映画だから、精神的にダメージを負うかもしれない。あきらさんを巻き込まずにひとりで行こうかな…と考えていたのですが、いちおう声をかけてみたところ。あ「川越、一度行ってみたかったんだ。良い映画は観てみたいし、ふたりで...

  • ふんがふんがふんが南南東

    我が家、節分だからと言って、特に恵方巻を食す習慣はありません。だけれども、今年。あ「地産地消レストランが、恵方巻の予約を受け付けているよ」地元愛あふれるお気に入りのお店なのだけれど、かなり長いことご無沙汰。久しぶりに、あすこのおいしいお食事、いただきますか!ランチの選択肢がいつも豊富でメイン料理は牛、豚、鶏、海鮮の4種以上、素材だけは固定しつつ、メニューを頻繁に変えてくれてしまうので、価格帯はリッ...

  • 荷馬車が揺れる

    週末忙しかったこともあって、なお憂鬱な月曜日。朝、仕事に行きたくなくてぐずぐずしていたら、あきらさんからお声がかかりました。「ドナドナ、しようか?」車で送ってくれるって。いやがっているのを強制的に連れて行くからと、ドナドナ。そうは言っても駄々をこねている間に、じぶんでは一切の労を執らず、冷たい風にも晒されないで、職場に着いてしまう。こんなありがたいことってありますか。帰りに、良かったらコンビニで好...

  • 世界の終わりとハードボイルド百合

    買ってきた本は、読み終えたら本棚にしまう。 これは、なんとなく暗黙の我が家のルール。逆に言うと「読み終えるまでは出しておいてもいい」 どう考えても部屋が散らかりますね。積ん読が消化できずにいると、床面積が狭くなってゆくのです。このうえさらに「あ、ごめん、それ読み終わったけどブログに書くから、まだ棚にしまわないでおいて」なんてことをやっておるわたくし。急いで記録に残しましょう、百合まんが『きみと世界...

  • ああっお姉さまっ(猥談ではない)

    AMAZ●Nに積ん読していた1冊を、遂にお迎えしました。『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』 ちょっといらいらしたり、ちょっといちゃいちゃしたり、女ふたり暮らしを剽軽に綴ったエッセイ。あきらさんに「阿佐ヶ谷姉妹は、あたしたちの未来の姿だとおもう」と言われないまでも、読みたかったんだ。で、読んだら、たいそうおもしろかったんだ。この本が生まれるきっかけを、前書きでえりこさん(姉)が語っています。「人生中...

  • 100年休まずにもふもふ

    春はあけぼの、夏は夜。うさぎは吸いもの、冬は特に。うさぎの毛に顔をうずめて香ばしい体臭をぞんぶんに吸い込む。これぞ、至高の癒し。同意する方々の多いとみえて、世に「うさ吸い」なる用語も存在しています。このあいだ、久方ぶりに正岡子規の『墨汁一滴』を読んでいたら、あれ、そうか、こんな文章があったか! と、1901年4月24日の記事が目に止まりました。子規の夢の中で、死期が近いのか煩悶する獣。だじゃれではない。そ...

  • 此岸の彼女たち

    これを百合と呼んでしまうことで主人公たちを傷つける「ばかなやつら」と同類になるような気もする。「ばかだねこいつら、あたしたち、レズってことになってるよ」だけれどもわたしの「百合」が包含するものは広いので、許してほしい。あなたたちが恋愛関係になくても、おたがいのかけがえのなさ、この切実さ、その後の人生に及ぼした影響の大きさは、やっぱり百合なの。角田光代『対岸の彼女』※ネタばれのつもりはありませんが、...

  • 雲の向こう、秒速6メートル

    「あたし、圭さんと試行錯誤して不便を乗り越えるの、好きみたい」だいぶ前に、あきらさんから言われました。昨日は、まさにそんな感じ。 キャンプに行って、ダッチオーブンで作った豚汁に舌鼓。はじめちょろちょろ中パッパで炊いたきのこ飯も、ちょっと塩気が足りなかったけれど、上々。食後には焚き火であぶった饅頭を食べ、満腹で寝袋にくるまっていた夜中のことです。ごおおおおごおおおおおおおぶおん ぶおん こおおお...

  • ぐずり屋のひとりごと

    やっぱりどこかで途切れるのよね、ブログの更新。毎日書くこと自体を目的化してしまうのはどうにもしっくりこないよな、とおもって自然に任せていたらネタばかりたまっていって、それはそれでストレスです。書きたいことの消化を目指して今年は毎日書いてみようかなあ、なんて、ここ数年、お正月からぼんやりトライして、やめたやめたの竜頭蛇尾。ブログに時間をつかっていると、致命的にほかのことができなくなるんですのよね。し...

  • 妊娠しない女の目

    男性も妊娠する世界。におけるあれこれを描いて話題になっていたドラマ、ネトフリ限定という認識だったのだけど、今期、地上波でやっていたのね! 「ヒヤマケンタロウの妊娠」 男性も妊娠する、とは言っても「妊夫」は少数派。存在するのはニュースで知っているけどさあ、周りにいないもん。という扱いを受け、詳しく調べようにも妊娠に関する世の中の情報は女性向けばかり。なんだかなつかしいじゃないの、この空気。ってんで...

  • この星に生まれて

    日曜日のお楽しみ、百合の花咲く「機動戦士ガンダム 水星の魔女」が1クール終了しました。先週、阿鼻叫喚血まみれの12話が第1クールの最終回として放送されて、今日はスカ。続きは4月。あきらさんは、例の展開に至極ショックを受けています。うっかりわたしが「コラボ菓子、フレッシュトマト味だって!」と能天気に言った日には、この目つきは非難? 軽蔑?フ、フレッシュいちご味なら、低刺激かな?   食後のおやつに...

  • 血肉となりて苔の生すまで

    年末に献血をしたので血液検査の結果が返ってきました。食べたいものを食べたいように食べ、通勤以外の運動は特にせず、まあそうなるよねえ、という感じで毎年コレステロール値が上がっているわたくし。コンビニヘビーユーザで超甘党、炭酸飲料大好きなあきらさんを差し置いて、去年の人間ドックでめでたく糖尿病予備軍となり、しかし相変わらず節制はしていなかったのだけれど、唯一「マーガリンは買わない」を実践して約半年。グ...

  • じっと手を見る10を見る

    パソコンをWindows8から10へアップデートしました。8のサポート期間が間もなく終了するので、滑り込み。無料アプデ期間もあったのに今さら? とか、いっそ11にしないの? とか、OSを上書きするくらいならパソコン自体買い換えたら? とか、疑問におもうひともいるかもしれないけれどこのPCはちょっと特別。あきらさんから、27歳の誕生日にもらったものなのでね。学生時代からVISTAを使い続け、どうにも使いづらさを感じながら機器...

  • 汚れつちまつても悲しかないぞ

    寒いのはにがて。でも、突然「3月なみの陽気」などと言われても、喜ばしくはない。気圧の急な変化は、上がるのも下がるのもしんどいよ。ゆうべ夕飯を作ったあと洗うのをサボったフライパンの中で、豚肉の脂がうっすら白く固まっている。この脂、タレ味で旨かろうなあ。えい、かまうもんか、そこへごはんを一碗落とし、鍋肌をきれいにぬぐって焼きめし弁当に。あー、おみおつけも少し残ってる。冷蔵庫の豆腐を投げ込んで、スープジ...

  • 忙しい人のためにはならない「大奥」

    よしながふみのまんが『大奥』が十数年の時を経てNHKで再び実写化!というので楽しみにしていました、今期のドラマ。光の使い方や、せりふ・場面の大幅な省略が残念ではあるけれど、役者がおもしろいので見続けるつもり。役者ってすごいね。キャラクタの外見が原作どおりである必要はないのだけれど、大奥総取締藤波様、加納久通、水野の母御、間部詮房あたりは、画面を指差し口をぱくぱくさせて「に、似ている!」と笑ってしまい...

  • これは大火傷?

    仕事を終えて携帯電話を見たらあきらさんからLINEが来ていました。「ごめん、やかん焦がしてしまった」「家事にはなってない」そんな、そんなことないよ!気圧やバイオリズムの影響で、料理が作れなかったり、皿洗いができなかったり。家事に取り組めない時間を負い目に感じていることは知っているけれど、そういうことはあるものだよ。わたしにだってある。 湯たんぽの用意をしていたのか、麦茶を煮出していたのか、やかんで何を...

  • 羽化を待つ百合

    「女が女に恋をして、 女が女を利用して、 女が女に翻弄される話」と、作者本人がツイートしている本。これはもう百合に決まっているので、寝転がって読みました。まことにごちそうさま、主人公がレズビアンでした。で、中身は。ほんとうに、標榜されたとおりの話でした。それだけではないけれど、そういう話でした。こちら、近藤 史恵『夜の向こうの蛹たち』  ※未読の方向けに書きますが、念のため閲覧注意! &n...

  • 健康と平和

    こどもが夏にキャンプをする。いいじゃないか。健康と平和の象徴だ。とは、小川洋子『博士の愛した数式』の博士のおことば。では、大人が冬にキャンプをするのは?やっぱり、健康と平和の象徴だわ。冬季うつが深刻だと、寒いなか出かける気力も、てきぱき体を動かす気力もない。「キャンプブーム、下り坂みたい」とあきらさん。コロナ禍やら『ゆるキャン△』やら何やら、ブースターが多かったアウトドアだけれど、ここ最近、メルカ...

  • 深甚

    初詣に行きました。三が日は混むよね、三連休初日も混むかな?と予想していたら、行列なくささっとお参りできてラッキー。おみくじは、大吉でした。わたしは本厄の年なので、これは心強い。あきらさんは「病:信心すればなおる」わたしは「病:信神すればなおる」めったに自己肯定ができない彼女には自分自身のもつ力を信じてもらい、わたしは依怙地にならず周囲を信じる……と、こういう理解でいこうかいな。夕飯には、あきらさんが...

  • 隠し事だらけ即バレだらけのHome

    年は明けたが書いてしまうのだ、クリスマスの話。 この冬は、あきらさんにレッグウォーマーと手帳を贈り、あきらさんからは。「チーズケーキを作ってあげるね」 というわけで、自家製ベイクドチーズケーキ6号ワンホールがお目見えしました。わーい、食卓いっぱいにチーズだ! ディナーのほうは、ビーフシチュー。『きのう何食べた?』のシロさんに倣い、マッシュルームやら生クリームやら、特殊食材をきちんと買って煮込みます...

  • 早くも恋しいお正月

    勤め人ではないけれど、律儀に4日から仕事を始めたあきらさん。 とつぜん手を止め、泣きじゃくる真似。え、ど、どうしたの? だいじ?「圭さんとの年末年始、楽しかったあああああ」「あと1年待たないと、年末年始来ないいいいいい」泣き止んでもらおうと、咄嗟に摑みましたるは録画デッキのリモコン。ピピッと早送り⏩⏩あ「全知全能じゃないんだから」……待っていきなりひとりで冷静にならないで。今年は、良い冬休みを過ごせ...

  • それぞれ本領発揮

    新型コロナのワクチン、あきらさんもわたしも、5回打ちました。 賛否あり好悪あり陰謀論ありのワクチン。職場から圧力をかけられ、無料であるうちは打っとくか、という感じでここまで来ているけれど、もうこれで打ち止めにしたい。副反応が毎回しんどいのでね。看病のためってんで、あきらさんがかまってくれるのは嬉しいけどね。冷えピタや薬の用意なんて基本中の基本。高熱で汗をかいたら、ふとんをさばいて風を入れてくれ...

  • 忘れないためのブログのはずが

    1年の計は元旦に。というけれど平気で3日に書いてしまう、今年の目標。1 コンビニでパンを買わない健康オタクの妹から「なぜいまだに食べているのか」と叱られ続けたマーガリン。去年、35歳節目の人間ドックを機に、ようやく買うのをやめたのでした。しかし、トランス脂肪酸の摂取を抑えるためならば、これをやめないと。というわけで、コンビニでパンを買わない。汚れた手をそこで拭かない。2 行きたいね、と話した店へほんとう...

  • ネタかぶりは許容すべし

    正月二日には、毎年カレーを食べています。今年は、あきらさん作バターチキンカレーを予定していました。手作りのナンもつけてね!……という話だったのだけれど、あのう。昼寝に落ちたあきらさんが、17時になっても起きてきません。ええっと、今日、これから、カレーは作る、のかな?あ「……明日でもいい?」いい、よ。明日、楽しみにしているね。すっかりカレーを収める形にへこんでいたわたしの胃が鳴きました。この落胆を鎮めるた...

  • 再会の初春

    あけましておめでとうございます。お正月には親族会。という風習が、コロナで揺らいでいましたが、今年は久しぶりのリユニオン。あきらさんの実家とじぶんの実家に4時間ずつ顔を出すダブルヘッダーで、元日が終わろうとしています。食べた! 肥えた! 親には直接新年のあいさつをしたわけですが、あきらさんの待つ家へ帰ってみたら、その親から年賀状も届いていました。宛名は、あきらさんとわたしの連名。おおっと、ここへきて、...

  • 定期報告2022年末

    2022年の振り返り記事。「報告」という題が適当なのか、じぶんでも分からなくなってきているけれど、ま、これまでもこの題だったし、いいかな。継続性を重視して、違和感のある制度や名称を放置する。って、なんだかクニの仕事ぶりみたいよね。 ...

  • 行事の渋滞は重々承知の12月

    そう言えば、35歳になっていました。あきらさんからは、わたしが溺愛している漫画家、江野スミ(江野朱美)氏の『美少年ネス』と『たびしカワラん!!』をフルセットでいただき、溺愛とか言いながらデビュー作を読んでおりませんですみませんでした、どこかに向かって頭を下げながらかぶりつき。ケーキもいただきました。あきらさん特製のガトーショコラを贅沢に! プロが作った店売りのケーキはもちろんすてきだけれど、家のケー...

  • 作りたい女は我が家にも

    「作りたい女と食べたい女」がドラマ化され、百合好きや、もろもろ当事者から好評を博していた秋深いある日。「年末も近いから、今年もよくがんばった圭さんに」あきらさんから、ひらたい箱を渡されました。なあに、早めのクリスマスプレゼントとか?開けてみると、そこには3枚のカードが。     大人の肩たたき券でした。「絶品あきらカレー」「大人気あきらパスタ」「あったかあきらんパン」カードを渡したら、...

  • 化石人類の選択

    壊れた洗濯機を買い換えました。遂に。あきらさんとのふたり暮らし、家電の買い換えは3回目、かな?炊飯器は「おいしいごはんが食べたいから」冷蔵庫は「容量が我々の自炊に見合わないから」だったので「壊れたから」は、初めてだとおもう。子どものころ「家電は一生もの」だとおもっていました。ねえ、ばあちゃんちの炊飯器、レバーのついた重たい蓋を持ちあげて開けるあの電気釜なんて、ン十年ものだったりしなかった?だから、...

  • ふたりの花婚式

    あきらさんと結婚式を挙げてから、4年が経ちました。4年記念のおランチ様は、地産野菜たっぷりのビュッフェ。食べ放題って、あれもこれも食べたいのに満腹になってしまい、後ろ髪引かれて帰る……ということがままあるのだけれど、今回は上首尾でした。お料理は目移りする程度に多彩で、でも全種類ちょっとずついただける程度にコンパクト。制覇して、お気に入りをおかわり。最高。あ「圭さん、毎周しいたけ取ってきてない?」そうか...

  • 人外美女とめくるめく

    「人外美女との めくるめく おとぎ話」帯にそう書かれたまんがを、あきらさんが運んできました。「圭さん、こういうの好きなんじゃない?」受け取った1冊をひっくりかえして、裏表紙を見てみました。人魚、吸血鬼、ハーピー、鬼、天狗、鶴、雪女生きる世界が違う「ふたり」が、時に共鳴し、時に反発する。で、そのままレジへ持ってゆきました。「百合の気配を読み取る」などと、まだるっこしい言い方をしなくても、これはだいじょ...

  • 彼女たちのトランスアメリカ

    この秋の百合っぽい新番組、よっつめ……ではなく。ネタが渋滞してきたからと、慌ててブログに書き始めたのだけれど、テレビ番組の話は3本きりで終了。渋滞の要因は、読書にもありました。「百合かもしれない」と期待して読んだ本が、ほんのり百合っぽかったっていうね。 「秋の」という枕詞が宙に浮いているけれど、ま、読書の秋ということで。 こちら、江國香織『彼女たちの場合は』  ※ネタばれではないつもりですが、...

  • 40年後を透かし見る百合

    この秋の百合っぽい新番組、みっつめ。ドラマ「一橋桐子の犯罪日記」老年百合。「なにをやってもうまくいかない」まま70代に突入した桐子さん、俳句の会で出会った知子さんと意気投合。子どもはとっくに独立し、夫も看取って身軽な知子さんは、桐子さんと同棲を始める。……というところから始まってくれれば、ますますわくわくできたのだけれど、残念ながら、物語は知子さんを病気で亡くした桐子さんの絶望から始まります。しかし。...

  • 百合、豊作の秋

    この秋の百合っぽい新番組、ふたつめ。ドラマ版「推しが武道館いってくれたら死ぬ」原作のまんがについて、レビューを書いたのが、かれこれ4年前。アニメにもなったけれど、今年は実写で帰ってきてくれました。売れないローカルアイドルと、その熱狂的なファンの百合。深夜枠にありがち、キャストの演技力には目をつぶって、想いすれ違う、じりじりやきもき痺れる百合展開を、週末にのんびり楽しむことといたしましょう。………程度に...

  • その百合は、ガンダムを変える

    この秋のドラマやアニメは、好みの作品が多そうな印象。百合として楽しめそうなものがあれば、ブログに記録しておこうかな、とのんびり考えていたら、あれ、数多くない?渋滞してきてしまったので、慌ててひとつめ。先週始まった新作ガンダム「水星の魔女」。主人公が女の子だという時点で、既にガンダムとしては新しいようなんだが、主人公とは別に「ヒロイン」もいるという。そんなの、見る前から百合承認なんですが。主人公・ス...

  • 妻の生姜焼きと豚の生姜焼き

    疲れて帰ってきたらあきらさんが夕飯に作ったカレーを、よそってくれているところでした。あ「カレー、要る?」いるいる、要ります。もちろんだよ。仕事を終えて帰宅して、じぶんで何もしなくても、すぐに食事にありつける、このありがたみはとてつもないのですよ。しかも大好物のカレーだよ、断るわけがない。あ、もしかして、あれですか、遅い時間だから、今から重いものをいただくと太るとか、そういうことをわたしが気にしてい...

  • 映画「燃ゆる女の肖像」感想

    アマゾンプライムに「燃ゆる女の肖像」が下りてきたとき、拳を握ったのよね。映画館で観る余裕はなくて、以来ずっと観たいとおもっていたので。よし、よし! 惹かれあう女性たちが描かれるから。というのが興味をもったきっかけではあったのだけれど、とにかくキービジュアルの「燃ゆる女」がうつくしくて、釣り込まれたのでした。観終えて。好きな映画ベスト10に食い込んだわ。というのが総括的な感想だけれども、感じたことをも...

  • 博愛主義かと思いきや

    日曜日の朝、二度寝のたのしみを味わったあと、おはようとあいさつしたら、あきらさんからのお返事は。「圭さんは、心がきれいだなあ」いやいや、あいさつなんて、あたりまえにするでしょう?心がきれいかどうかは、関係ないわ。というか、わたしの心は大概どす黒いとおもいますが?「その濁りがきれいだと言っているのですよ」「きれい」って、そもそも主観的なものでした。満月は昨日でしたね。月はくまなきをのみ! やられた。...

  • おとぎ話の王女かも

    「圭さん、おなかこわしたりしてない?」夕飯を作ってくれたあきらさんが、心配そうに、すこしきまり悪そうに、訊いてきました。え、なんともないけど。もしかして、あなたこそ、おなかの調子がよくないの?「そうなの」………あきらさん、あのね。今日は、アイスいくつ食べた?「5個」え、5個って言った?「うん、5個」ほんとうに5?冗談でなく5?わたしの聞き間違いでなく5?話を盛ってない?あ「盛ってない」パリパリバー6...

  • 「祈りにも似た美しい世界」

    今日は次男うさぎのむぎさんが、我が家にやってきた記念日です。もとの飼い主の情報が正しければ、彼は6歳。すっかり貫禄のおっさんうさぎですわ。長男うさぎのべえやんが亡くなったのは7歳だったから、気を引き締めなくてはと意気込みつつ、あまり神経質にならずに、楽しんで暮らしていきたいな。正しければ。いや「信用ならない」という意味ではなくて、その方もまた別の方から譲り受けたという話だし、そもそもネザーランドドワ...

  • 食いっぱぐれない夢の能力

    あきらさんと、スキー合宿に行った。参加者は誰ひとりスキーウェアや用具を持ってきていないし、今は夏。それでも全員の共通認識は「スキー合宿」だった。コーチに引率されて、宿へ向かう。借り上げバスは、英国風のダブルデッカー。オープントップ。2階席で髪を風に吹き上げられながら、異国の街並みを眺める。日本を離れているというのに、対向車線のトラックがはなわ氏の写真でラッピングされていて、一同は大昂奮。「見て、は...

  • 駆け抜ける百合の星群

    短篇集に百合が紛れ込んでいるのを見つける喜びについて書いてから、幾日も経たないけれど、百合アンソロジーを買いました。全9篇、徹頭徹尾、もれなく百合。前書きには、百合の定義は作り手・読み手に委ねられて変遷していること、「2019年現在では『女性同士の関係性を扱うもの』という幅広い共通認識」のもとで作品が生まれ続けていること……が高らかに謳われているけれども、まあ、そうね、わりとはっきり「恋愛的な百合」が集...

  • パートナーシップ宣誓制度が始まったってよ

    栃木県も「パートナーシップ宣誓制度」を導入する。春先にニュースで見た例のやつが、今日、9月1日から施行です。たぶん国体に間に合わせたな、こりゃ。あきらさんは「始まるってよ」と、ちらちら視線を送ってくるけれども、ま、既に書いたとおり、わたしは今のところ申請するつもりなし。ていうか、ちょっと待って、この制度に乗っかると「県内13医療機関で、親族と同等の面会ができるようになる」って、ほんとう?これまでも「個...

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