童歌
子供の頃の夢。 私は空になりたかった。寂しさ苦しさを無かったことのようにして 砂糖で包んだものを 天使の子たちはたちまち嘘であると見抜いてしまう。世界の残酷さから滲み出した苦しみを 内に持つものが 童話や童歌として残っていく。 草と梢が指差している 青い空 鳶の声が鳶を探している 青い空 ああ 青い空の 青い空の下には 誰もいない下から上へ。 魂が目指す方向。 鳶を選んだのは、旋回して飛ぶからなのかな。 旋回して探しているんだね。『鳶の声が鳶を探している』 自分から放ったもの(又は通ったもの)が自分に追い付かない感じもする。 私を通った環は、広がって 何処かへ消えてしまった。 何処へ消えたとい…
2020/10/18 09:48