アルプス山麓にて 過ぎ去りし冬日の北欧の山を偲ぶ
中欧の夏が間もなく終わりを告げようとしていたある週末、 アルプス山麓に佇む一つの村にて、私は湖底まで透き通った湖のまわりを歩いていた。山と湖のある景観というものはかくも幻想的なものなのか、と一人感嘆しながら。 そこは南ドイツであり、その景観は私にとってはまったく未知のものであった。汗ばむほどの炎天の下にて、深緑に装飾される山々を眺めていたら、もう何年間も北欧の山々を拝んでいないことに思い当たった。 北欧の山々も、中欧アルプスほどではないかもしれないが、そこそこ有名である。特に冬のスポーツは盛んであり、冬季五輪におけるノルウェーとスウェーデンの獲得メダル
2022/09/18 06:07