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  • 【薬の疑問】気管支喘息で症状が改善しても薬は続けた方がよいか?

    気管支喘息は症状が何もなくても気道の炎症等が起きていることがあるため、長期管理薬と呼ばれるものについては、毎日欠かさずに定期的に使用を続けます。 喘息の症状や状況をみながら、ガイドラインに沿って主治医が治療ステップを下げるのかを判断します。 なお、一般的には、喘息のコントロール良好状態が 3-6か月間持続されたら、治療のステップダウンを試みます。 決して自己判断での中止はいけません。

  • 【薬の疑問】好酸球を減らしてもよい?

    気管支喘息において、難治性の重症喘息の場合に、好酸球が関与していることがあり、好酸球をターゲットとして、好酸球を減らす治療が行われる場合があります。抗体製剤などです。ただ、好酸球を減らしても身体は本当に大丈夫でしょうか? 好酸球は白血球の一種であり、身体の免疫系に関与しております。白血球にはその他に、好中球や好塩基球があります。 好酸球がなくなると、理論上は寄生虫感染のリスク等が懸念されますが、他の免疫系が補いますし、適切に治療していればほとんど問題はないとは言われています。そもそも寄生虫感染のリスク自体がほとんど低いですが、万が一寄生虫に感染している場合は、まずはそちらの治療を優先します。 …

  • 【薬の疑問】吸入ステロイド薬は小児に使用すると、身長が伸びなくなるか?

    気管支喘息の治療薬である吸入ステロイド薬は、ステロイドが含まれており、副作用を心配される方も多いと思います。 その中でも、小児に対して使用すると、成長が遅延して、身長が低くなると言われておりますが、果たしていかがでしょうか。 他の副作用でもそうですが、ステロイド薬とは言え、吸入ステロイドは、経口のステロイド薬に比べて副作用は少ないと言われております。 ただ、喘息など小児で長期的に吸入ステロイド薬を使用する場合は十分な経過観察が必要です。 吸入ステロイド薬であるブデソニドの海外でのデータですが、小児から長期的に使用した場合、成人の身長が平均1.2cm低かったことが報告されています。 ただ、一時的…

  • 【これだけは抑えておきたい】 気管支喘息治療薬:デュピクセント

    基本情報 気管支喘息患者(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない難治の患者に限る)に使用できる。 ヒト化抗IL- 4/13受容体モノクローナル抗体である。 アトピー性皮膚炎にも使用可能である。 基本情報 製品名:デュピクセント 一般名:デュピルマブ(遺伝子組み換え)製剤 効能・効果: ・気管支喘息(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない難治の患者に限る) ・既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎 気管支喘息患者(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない難治の患者に限る)に使用できる。 デュピクセントは、難治性の重症喘息患者に対して使用する皮下注射薬です。 デュピクセ…

  • 【これだけは抑えておきたい】 気管支喘息治療薬:ファセンラ

    基本情報 気管支喘息患者(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない難治の患者に限る)に使用できる。 ヒト化抗IL- 5 モノクローナル抗体で、ADCC活性がある。 投与スケジュール 基本情報 製品名:ファセンラ 一般名:ベンラリズマブ(遺伝子組み換え)製剤 効能・効果: 気管支喘息(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない難治の患者に限る) 気管支喘息患者(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない難治の患者に限る)に使用できる。 ファセンラは、難治性の喘息患者に対して使用する皮下注射薬です。 ファセンラは、高用量の吸入ステロイド薬とその他の長期管理薬を併用しても、全身ス…

  • 【目次】【これだけは抑えておきたい】呼吸器疾患治療薬

    ◆気管支喘息治療薬 ・SABA サルタノール ・LABA セレベント ホクナリンテープ ・吸入ステロイド薬 パルミコート アズマネックス アニュイティ オルベスコ キュバール フルタイド ・吸入薬配合剤 アドエア シムビコート フルティフォーム レルベア ・テオフィリン製剤 ・抗体製剤 ゾレア ヌーカラ ファセンラ デュピクセント ◆COPD治療薬 ・SAMA アトロベント ・LAMA スピリーバ シーブリ エクリラ エンクラッセ ・吸入薬配合剤 ウルティブロ アノーロ スピオルト

  • その症状は薬の副作用なのか?

    はじめに 判断が難しい副作用も起こりうる。 「副作用がある=怖い」ではない。 まとめ はじめに 薬を服用していて、何か体調変化が現れた時、「これって薬の副作用?」となることがあると思います。「飲んでからすぐに症状が出てきたから、この薬のせいに違いない!」や「飲んでから2年ぐらい経っているから、この薬が原因なのかなあ?」と色々と考えを巡らせるかもしれません。ただ、自身で考えるだけで終わらせてよいものなのでしょうか。 判断が難しい副作用も起こりうる。 どのような薬でも、効果と副作用は必ずあります。すべての薬において、開発される段階でなるべく副作用が出ないように作られていますが、この世の中に全く副作…

  • 【これだけは抑えておきたい】COPD治療薬:SAMA アトロベント

    短時間作用性抗コリン薬である。 閉塞隅角緑内障や前立腺肥大症には禁忌である。 心臓等への影響は少ない。 ~Column~ 基本情報 製品名:アトロベント 一般名:イプラトロピウム臭化物水和物製剤 効能・効果:気管支喘息、COPD 短時間作用性抗コリン薬である。 アトロベントは、短時間作用性抗コリン薬でSAMAに分類されます。 SAMAであるアトロベントは抗コリン薬であり、気管支平滑筋の収縮を抑制し、結果的に気管支を拡張して、症状を改善します。 閉塞隅角緑内障や前立腺肥大症には禁忌である。 アトロベントは抗コリン薬ですので、抗コリン薬の一般的な薬理作用としての注意事項である、閉塞隅角緑内障や前立…

  • 週刊誌の薬に関する記事は鵜呑みにしてよいのか?

    はじめに 週刊誌を鵜呑みにしない まとめ はじめに 近年、週刊誌等で毎週毎月のように薬に関する記事が散見されるようになりました。色々と書かれており、実際に自分が服用している薬についてマイナスの事が書いてあれば、気になって仕方ないケースもあると思います。ただ、果たしてそれは真実なのでしょうか。 週刊誌を鵜呑みにしない まず前提として、週刊誌は見る人の心を動かされるような記事が書かれています。 確かにつまらない文章がずっと並んで書いてあるものを読んでも、心に響かず、誰にも買ってもらえなくなります。その点は商売ですから、致し方ありませんし、薬に限らず、政治や芸能、スポーツなどあらゆる分野の記事にも言…

  • 【これだけは抑えておきたい】気管支拡張剤:SABA サルタノール

    基本情報 短時間作用型β2刺激薬(SABA)である。 使用量及び回数について。 pMDIでアダプターを洗浄する必要がある。 基本情報 製品名:サルタノール 一般名:サルブタモール硫酸塩エアゾール 効能・効果:気管支喘息、小児喘息、肺気腫、急・慢性気管支炎 短時間作用型β2刺激薬(SABA)である。 サルタノールは、短時間作用型β2刺激薬に分類されます。 長時間作用型は長期管理薬(コントローラー)の役割であるのに対し、短時間作用型は発作治療薬(リリーバー)として用いられます。したがって、サルタノールは、毎日定期吸入を行うのではなく、発作発現時に頓用で使用します。 使用量及び回数について。 通常は…

  • 【これだけは抑えておきたい】喘息・COPD治療薬:LABA ホクナリンテープ

    基本情報 長時間作用型β2刺激薬(LABA)である。 ICSと併用して使用する。 副作用が比較的少ない。 基本情報 製品名:ホクナリンテープ 一般名:ツロブテロール経皮吸収型テープ 効能・効果:気管支喘息、COPD ※ホクナリンはテープだけでなく、錠剤やドライシロップもありますが、この項ではホクナリンテープについて解説します。 長時間作用型β2刺激薬(LABA)である。 ホクナリンテープは、長時間作用型β2刺激薬に分類されます。長時間作用するため、気管支喘息やCOPDの諸症状を改善します。 ICSと併用して使用する。 気管支喘息の治療の基本は吸入ステロイド薬(ICS)です。ホクナリンテープはI…

  • 【これだけは抑えておきたい】喘息・COPD治療薬:LABA セレベント

    基本情報 長時間作用型β2刺激薬(LABA)である。 ICSと併用して使用する。 剤形は2種類ある。 基本情報 製品名:セレベント 一般名:サルメテロールキシナホ酸塩ドライパウダーインヘラー 効能・効果:気管支喘息、COPD 長時間作用型β2刺激薬(LABA)である。 セレベントは、長時間作用型β2刺激薬に分類されます。長時間作用するため、気管支喘息やCOPDの諸症状を改善します。 セレベントは12時間以上の持続的な気管支拡張作用と高いβ2受容体選択性を示します。 ICSと併用して使用する。 気管支喘息の治療の基本は吸入ステロイド薬(ICS)です。セレベントはICSで症状の改善が見られない場合…

  • 旅行する際、いつも使用している薬は持参してもよいか?

    はじめに 国内旅行か海外旅行か 海外旅行にはどんな薬は注意すべきなのか まとめ はじめに 年末年始や長期休暇で旅行に行かれることも多いと思いますが、普段毎日使用している薬を旅行先でも使用したいものです。ただ、年々医薬品の輸出入の規制は厳しくなっていると言われております。普段常用している薬は、旅行に持って行ってもよいのでしょうか? 国内旅行か海外旅行か まず、国内旅行なのか、海外旅行なのかで大きく考え方が変わります。 国内旅行の場合 国内旅行であれば、飛行機内にも持ち込みは可能です。機内に持ち込めるサイズ等のルールもありますが、医薬品であればまず問題はないと言っていいと思います。また、目的地に到…

  • 薬を飲み忘れた場合、どう対処すればよいか?

    はじめに 1日の服用回数と飲み忘れに気づいた時間帯 1回飛ばしても影響がないものが多い 絶対に2回分まとめて飲まない! 飲み忘れないために まとめ はじめに 「毎朝飲んでいる薬を、ついうっかり飲み忘れてしまった!」などはないでしょうか。 そんな事態に陥った時、私たちはどうすればよいでしょうか。この記事では、薬を飲み忘れてしまった時に適切に対処できるような考え方をご紹介いたします。 1日の服用回数と飲み忘れに気づいた時間帯 薬を飲み忘れてしまった場合、2点考えていただきたいことがあります。 まず1点目が、その薬が1日何回服用する薬なのかということです。 一般的には、 ・1日1回服用:次の服用まで…

  • 医療関係者の方へ

    医療関係者の方へ 疾患別のカテゴリー一覧です。 以下の各疾患から、気になる所をご覧ください。 ●呼吸器疾患 呼吸器疾患 カテゴリーの記事一覧 - 薬ペディア ●インフルエンザ インフルエンザ カテゴリーの記事一覧 - 薬ペディア ※順次、公開していきますのでしばらくお待ちください。。

  • 以前病院で処方してもらって家に余っている薬は、再利用できるのか?

    はじめに 自己判断で薬の再利用はしない! 以前の症状と、現在の症状が全く同じかどうかは分からない 薬の物質としての安定性の問題 使用期限がそもそも切れている 耐性菌の問題 まとめ はじめに 家の片づけ等を行っていると、以前に病院でもらった薬が出てきて、「この薬はまだ使えるのかな?」であったり、「前と同じような症状なので、この薬を飲んでもよいかな?」など思われることはないでしょうか。そのような時、目の前に出てきた薬を使用することは果たして適切なのでしょうか。 自己判断で薬の再利用はしない! 結論から言いますと、自己判断で薬の再利用は行わず、医療機関に受診することをお勧めします。 以前の症状と、現…

  • インフルエンザ罹患後の異常行動は、インフルエンザ治療薬が原因か?

    はじめに インフルエンザ罹患後の異常行動は、薬の服用に関わらず起こるリスクがある 異常行動による転落等の事故を防止するための予防的な対応 まとめ はじめに インフルエンザで、若い子供が異常行動を起こしてしまうというニュースが時々みられます。その後、「インフルエンザの薬を飲んでいたからだ!」となってしまうことがあったり、インターネットの記事で、あたかもインフルエンザの治療薬が原因で異常行動を起こしたような誤解を受けるようなものが散見されますが、果たして本当にそうなのでしょうか。 インフルエンザ罹患後の異常行動は、薬の服用に関わらず起こるリスクがある 結論から言うと、「インフルエンザに罹ったら、イ…

  • セイヨウオトギリソウと薬との飲み合わせ

    はじめに セイヨウオトギリソウ 薬との飲み合わせについての注意点 まとめ はじめに 薬局で何か薬をもらう時に、薬剤師から「このお薬は、セイヨウオトギリソウとは一緒に服用しないでくださいね。」等を言われたり、薬の説明書にもそのような旨が記載されているのを読まれたりすることはないでしょうか? ただ、セイヨウオトギリソウと言われても、何かいまいちピンと来ないですよね。この項では、セイヨウオトギリソウと薬との飲み合わせの、実際の所について述べていきたいと思います。 セイヨウオトギリソウ セイヨウオトギリソウは、セントジョーンズワート(St.John’s wort)とも呼ばれている多年草植物です。 いわ…

  • AG(オーソライズドジェネリック)について

    はじめに (普通の)ジェネリック医薬品 AG(オーソライズドジェネリック) まとめ はじめに ジェネリック医薬品に関して、最近「AG(オーソライズドジェネリック)」という言葉を病院や薬局等で耳にされることが多いのではないでしょうか。 昨今では、医療費の高騰に伴い、国全体でもジェネリック医薬品が普及する流れになってきています。ただ、「ジェネリック医薬品」と聞くと、患者さんの中ではどうしても抵抗感があったり、できるなら先発医薬品を飲みたいという方がまだ多いのではないでしょうか。 そこで、同じ「ジェネリック医薬品」でもいままでとは一味違うものとして最近一段と増えてきているのが、「AG(オーソライズド…

  • 不眠症に対してスボレキサントを1週間投与することで、不眠症状や中途覚醒、睡眠満足度の有意な改善が認められた

    不眠症に対してスボレキサントを1週間投与することで、不眠症状や中途覚醒、睡眠満足度の有意な改善が認められた。 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/31283862/ PMID:31283862 ----- ◆結果 ・不眠症患者(前週に4夜以上)57例を対象としたプロスペクティブ臨床試験。 ・スボレキサント投与で、ベースラインスコアと比較して、1週目の総睡眠時間、入眠時間、中途覚醒、睡眠満足度の有意な改善が認められた。 ・主な有害事象は、眠気、疲労感、悪夢等。

  • 緑茶の摂取は、認知症やアルツハイマー病、軽度認知障害、認知障害のリスクを減らす可能性がある

    緑茶の摂取は、認知症やアルツハイマー病、軽度認知障害、認知障害のリスクを減らす可能性がある。 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/31137655/ PMID:31137655 ----- ◆結果 ・緑茶摂取と認知症やアルツハイマー病、軽度認知障害、認知障害の観察研究のシステマティックレビュー。 ・緑茶摂取の関連ありと関連なしの研究が複数あり、更なる研究が必要。

  • pantoprazoleの長期使用の安全性

    pantoprazoleの3年間服用は、腸管感染症のリスク増加を除いて、安全性事象はプラセボ群と有意差は認められなかった。 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/31152740/ PMID:31152740 ----- ◆結果 ・pantoprazoleの長期(3年)安全性試験。 ・腸管感染症のみ、オッズ比=1.33(95%信頼区間 1.01-1.75)と上昇したが、その他は特に有意差なし。 ・pantoprazoleは本邦未承認。

  • H.pylori除菌は、親が失敗したら、子供の失敗リスクも高い可能性が示された

    H.pylori除菌において、親のクラリスロマイシンを含む3剤併用療法の失敗歴は、子供のクラリスロマイシンを含む3剤併用療法の失敗リスクが増加した。 https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/jgh.14774 PMID:31264254 ----- ◆結果 ・日本人404例の横断研究。 ・親のクラリスロマイシン(CAM)3剤併用療法の失敗歴は、子孫のCAM3剤併用療法の失敗に関連していた。 オッズ比:1.90(95%信頼区間:1.10-3.39) ・CAM耐性とCYP2C19多型は何世代にも渡って受け継がれる可能性がある。

  • PPIの長期使用は、心血管疾患、慢性腎臓病、上部消化管癌等の総死亡率が上昇した

    PPIの長期使用は、H2ブロッカーの長期使用に比べて、心血管疾患、慢性腎臓病、上部消化管癌等の総死亡率が上昇した。 Estimates of all cause mortality and cause specific mortality associated with proton pump inhibitors among US veterans: cohort study The BMJ ----- ◆対象 ・米国の退役軍人医療データベースから、新たに制酸薬の使用を開始した患者を最長10年間追跡。 ・主要評価項目は死因別の死亡とし、カテゴリー別に分類。 ◆結果 ・PPI曝露の累積期間…

  • 2型糖尿病の小児・青年期患者におけるリラグルチド投与

    Ellipse試験。 2型糖尿病の小児・青年期患者において、最大1.8mg/日のリラグルチド投与(メトホルミンに追加、基礎インスリンの有無は問わず)は、血糖コントロールの改善に有効であった。 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/31034184 PMID:31034184 ----- ◆結果 ・10歳以上17歳未満の患者を、リラグルチド(最大1.8mg/日)皮下注群とプラセボ群に1:1で無作為に割り付け。全例にメトホルミンを投与。 ・52週にわたり、血糖コントロールをプラセボ群に比べて改善。 ・有害事象全体と消化器系有害事象の発現率はリラグルチド群の方が…

  • 日本人で、緑茶の摂取量が多いほど2型糖尿病のリスクが減少する可能性がある

    日本人で、緑茶の摂取量が多いほど2型糖尿病のリスクが減少する可能性がある。 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/31076414/ PMID:31076414 ----- ◆結果 ・40-79歳の日本人2253人を7年間追跡。 ・緑茶に含まれる成分の一つであるテアニンの代謝産物、エチルアミン濃度について追跡 ・血清エチルアミン濃度が最も高い群で、最も低い群に比べて2型糖尿病のリスクが有意に減少した。 HR=0.69(95%信頼区間:0.49-0.98)

  • 空腹時血糖値が上昇するにつれ、膵臓癌の累積発生率が有意に上昇した

    空腹時血糖値が上昇するにつれ、膵臓癌の累積発生率が有意に上昇した。 https://academic.oup.com/jcem/advance-article-abstract/doi/10.1210/jc.2019-00033/5537542?redirectedFrom=fulltext ----- ◆結果 ・韓国の前向きコホート研究。 ・健診受診時の空腹時血糖値によって、分類し、5年間の膵臓癌の累積発生率(10万人あたり)を比較。 ・90mg/dL未満:32 90-99mg/dL:41 100-109mg/dL:50 110-125mg/dL:75 126mg/dL以上:121 ・糖尿病…

  • リナグリプチンはグリメピリドと比較して、複合心血管イベントのリスクが非劣性だった

    CAROLINA試験。 リナグリプチンはグリメピリドと比較して、複合心血管イベントのリスクが非劣性だった。 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/31239281/ PMID:3139281 ----- ◆結果 ・無作為化されていないリアルワールド研究。 ・追跡期間 6.3年。 ・複合心血管イベント(心血管死亡、心筋梗塞、脳卒中の複合)のHR=0.98で、非劣性が認められた。

  • デュラグルチドの長期使用は、2型糖尿病の腎アウトカムも改善した

    Rewind試験の第2報の腎アウトカム。 デュラグルチドの長期使用は、2型糖尿病の腎アウトカムも改善した。 https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(19)31150-X/fulltext ----- ◆結果 ・腎アウトカムは、プラセボ群に比べてデュラグルチド群では有意に低下(HR=0.85)。 ・最も明確な効果を認めたのは、新規微量アルブミン尿発症抑制(HR=0.77)。

  • ロタウイルスワクチン接種で、1型糖尿病の発症リスクが減少した

    ロタウイルスワクチンの接種で、1型糖尿病の発症リスクが33%減少した。 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/31197227/ PMID:31197227 ----- ◆結果 ・米国の2001-2017年に生まれた約147万人の小児のコホート研究。 ・ロタウイルスワクチン接種で、1型糖尿病の発症リスクが33%減少した。 ・ロタウイルス感染は1型糖尿病やβ細胞の破壊、膵臓のロタウイルスと関連していることも先行研究から明らかになっているため、今後もより詳細な調査が望まれる。

  • 成人で朝食を抜くと、2型糖尿病のリスクが上がる可能性がある

    成人で朝食を抜くと、2型糖尿病のリスクが上がる可能性がある。 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/30418612/ PMID:30418612 ----- ◆結果 ・メタアナリシスの研究。 ・朝食を飛ばす日が多いほどリスクが増加し、5日/週以降はリスクは増加せず。 ⇒忙しくても、時間がなくても、しっかり朝食をとることは大事!!

  • 2型糖尿病患者でDPP-4阻害薬の使用は水疱性類天疱瘡のリスクを少なくとも2倍にした

    2型糖尿病患者でDPP-4阻害薬の使用は水疱性類天疱瘡のリスクを少なくとも2倍にした https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/31182489/ ----- ◆結果 ・英国の大規模コホート研究。(168774人) ・DPP-4阻害薬の使用は水疱性類天疱瘡のリスク増加と関連していた。 (10万人年あたり47.3vs20.0、HR=2.21(95%信頼区間 1.45-3.38)) ・HRは使用期間が長くなるにつれて徐々に増加し、20か月後にピークに達する。

  • 経口セマグルチド投与はMACEのリスクを増加させず、全死亡を減少させた

    PIONEER6試験。 経口セマグルチド投与はMACEのリスクをプラセボに比べて増加させず、全死亡は約50%減少した。 https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1901118 ----- ◆背景 GLP1受容体作動薬の経口薬の試験。 ◆対象・方法 ・心血管リスクが高い2型糖尿病患者3183例を登録。 ・うち2695例が50歳以上の心血管疾患または慢性腎臓病を有した。 ・標準療法に経口セマグルチド追加群とプラセボ群に1:1にランダムに割り付け。 ◆結果 ・主要評価項目:主要心血管イベント(MACE:心血管死、非致死性心筋梗塞、非致死性脳卒中の複合)…

  • 2型糖尿病の強化療法群の心血管イベントリスクの低下は認められず

    VADT試験。 2型糖尿病の強化療法vs標準療法の15年追跡。 追跡期間で、強化療法群の心血管イベントリスクの有意な低下は認められなかった。 https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1806802 ----- ◆対象・方法 ・2型糖尿病の退役軍人1791例を対象に中央値5-6年の強化療法vs標準療法の10年間追跡は実施済み。 ・更に、中央データベースを用いて心血管イベント、入院、死亡を特定することにより観察を継続。 ・強化療法群892例と標準療法群899例。 ・主要アウトカム: 主要心血管イベントの複合(非致死的心筋梗塞、非致死的脳卒中、新規また…

  • カナグリフロジンは腎不全と心血管イベントのリスクを有意に低下させる

    CREDENCE試験 腎疾患のある2型糖尿病患者にカナグリフロジンを投与すると、プラセボに比べ、腎不全と心血管イベントのリスクが有意に低下した。 https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1811744 ----- ◆背景 2型糖尿病は腎不全の主な原因だが、有効な長期的治療法はほとんどない。SGLT2阻害剤で心血管イベントの臨床試験で2型糖尿病患者の腎転帰を改善することが示唆されている。 ◆対象・方法 ・CKDを合併し、RAS阻害薬またはACE阻害薬を服用し、腎機能増悪高リスクの2型糖尿病患者4401例(日本人110例含む)。 ・カナグリフロジン1…

  • 抗CD3抗体のTeplizumabは1型糖尿病の進行を遅らせるかもしれない

    Teplizumabの第Ⅱ相臨床試験。 抗CD3抗体のTeplizumabは1型糖尿病の進行を遅らせるかもしれない。 https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1902226 ----- ◆対象 ・糖尿病ではないが、1型糖尿病の発症リスクが高い患者76名。 ・Teplizumab 44人、プラセボ32人。 ◆方法 ・Teplizumabまたはプラセボをランダムに割り付け14日間投与。 ・1型糖尿病を発症するまで6か月間間隔で耐糖能検査を実施。 ◆結果 ・1型糖尿病の診断までの期間の中央値は、Teplizumab群で48.4ヶ月、プラセボ群で24.4…

  • ビタミンD3の補給は2型糖尿病の発症を抑制できず

    D2d試験。 2型糖尿病のリスクが高い人に、1日当たり4000IUの用量でビタミンD3を補給しても、糖尿病のリスクがプラセボよりも有意に低くなることはなかった。 https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1900906 ----- ◆背景 これまでビタミンDの補給が糖尿病のリスクを抑えるかどうかはよく知られていない。 ◆対象 ・男女2423例。過体重で検査値等より糖尿病発症リスクが高い人たち。 ・ランダムに対象者をビタミンD投与群とプラセボ投与群で割り付け、2.5年間(中央値)追跡。 ◆結果 ・主要評価項目:糖尿病の新規発症 HR 0.88(95%…

  • COPD患者の吸入ステロイド薬の使用は、肺癌のリスクを減らす可能性がある

    COPD患者のICS(吸入ステロイド薬)の使用は、肺癌のリスクを減らす可能性がある。 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/30956205/ PMID:30956205 ----- ◆結果 ・50歳以上のCOPD患者で39676人の調査。 ・ICSの使用で、肺癌のリスクを30%低減した。 HR=0.70(95%信頼区間 0.61-0.80) 同じような論文を以前に見たような…。

  • 重症好酸球性喘息患者において、オマリズマブからメポリズマブへの切り替えで喘息コントロールが改善した

    OSMO試験。 コントロールされていない重症好酸球性喘息患者において、オマリズマブからメポリズマブに切り替えると、喘息コントロールや健康状態、喘息増悪率が有意に改善した。 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/31049972/ PMID:31049972 ----- ◆結果 ・32週間のオープンラベル試験。 ・オマリズマブからメポリズマブに切り替えにより、喘息増悪率が、3.26回/年から1.18回/年に減少。 ・安全性と免疫原性のプロファイルは新たな知見はなかった。

  • 喘息患者でOCSを継続して使用していた場合、OCS関連疾患の発生率及び全死亡率が増加した

    喘息患者でOCSを継続して使用していた場合、OCSを断続的に使用していたかあるいは使用していないものと比べて、OCS関連疾患の発生率及び全死亡率が増加した。 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/31095758/ PMID:31095758 ----- ◆結果 ・スウェーデンのコホート研究。 ・6歳以上の気管支喘息患者217993名。 ・OCSを継続的に使用していた場合、OCSを断続的に使用あるいは使用していないものに比べて、OCS関連疾患の発生率及び全死亡率が増加した。 HR=1.34(95% Cl 1.24-1.45) ⇒OCSを使用している重症喘息…

  • 軽症喘息患者では、ICSおよびLAMAのいずれもプラセボと比べて差はなし

    SIENA試験。 軽症喘息患者で喀痰中好酸球数が2%未満の低値の患者では、ICSおよびLAMAのいずれもプラセボと比べて効果に差はなかった。 https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1814917 ----- ◆対象 ・42週間の二重盲検無作為化クロスオーバー試験。 ・12歳以上の軽症喘息患者の295例がモメタゾン、チオトロピウム、プラセボ群に割り付け。 ・患者を喀痰中好酸球比率(2%未満、2%以上)によって分類。 ◆結果 ・患者の73%が好酸球低値であり、うち59%で試験薬の反応に差が見られた。 ・モメタゾンまたはチオトロピウムへの反応に、プラ…

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