時間
体感温度、というのがある実際の温度とは違って、身体で感じる温度この体感温度と同じように、体感時間というものがあるような気がしてならない少年時代に味わった時間は、ゆるやかで、とても長かったように思う夏休みの一日など朝早く目覚めて日没の夕暮れ時まで遊ぶ時間は一日という時間範囲を超えて、小さな身体をくたくたにしてくれたところが今はどうだろう夏だと思っている矢先に、もう窓の外は秋の訪れを感じさせる陽光が揺らいでいる刹那的で場当たり的な人生を歩んできたが、ここ一、二年、時間のことを真剣に考えるようになった体感時間が、もうお前の残された時間き少ないのだよ、と教えてくれるのだ命の火のことではなく、自分の為すべきことのできる時間その時間容量のことだ命の火は閻魔さんに任せている後、二十年生き永らえるかも知れないたが、この寺の始末...時間
2019/12/29 12:50