火蓋が切られた。屈辱の日。
<忘れられない日> うってかわって明るい笑顔の責任者がやってきた。 「お母様!どうでした?お嬢さん一生懸命頑張っていたそうですね!」と白々しく言う。 先ほどの講師と授業内容の確認もしないのだろうか。 横に娘がいる。長くなるのは避けたい。しかし、娘の人生の為にも、けじめはつけておこう。 「改めてお伺いしますが、娘がこちらに通う目的を、ご理解いただいていますか」 責任者はうなずく。「もちろんです!」と言う。 「そうですか。わからない点を教えていただく為に通塾したいと、申し上げたのですが、御社では、ご対応は難しいですか。」 とても冷たく、そう聞いた。自分の声が、まるで他人の声のように聞こえた。 責任…
2019/12/31 16:00