好きなのに~揺れ動く恋心14
あたしはついに後宮へと足を踏み入れた。 自分の位置がどこなのかさっぱり分からない。 でも前に進むしかないのですもの。 あたしは誰かに見つからないかビクビクしながら廊下を渡っていく。 人気を避けながらドンドン奥に誘われるかのように入っていく。 そして前から誰かが向かってくるのに気がつき慌ててある部屋に入った。 丁度そこは命婦の賜る部屋の一つだった。 そこで命婦の衣装を手にし自分の衣装と取り替えた。 これで少しは周りに不審には思われないと思う。 でも、まだ日が高く人気が多くて身動きがしずらい。 あたしは仕方がないため階におり その床の下に潜り込んで夜になるのを待つことにしたの。 さすがに階の床の下…
2020/08/29 21:51