今も残る言葉 「お金がなくてもいいじゃないですか」

今も残る言葉 「お金がなくてもいいじゃないですか」

前回の記事で、阿満利麿先生の著作、『『歎異抄』講義』(ちくま学芸文庫)に書かれていた「聞く」ことについて触れました。阿満先生は「聴く」ではなく「聞く」、つまり自分の意思をもって注意してきくのではなく、何かの拍子にふっと耳に入った言葉の方が残っていると言います。それは、自我が緩んだ時に、真実の言葉が自然に聞こえてくるからだと言うのです。 確かにそうです。私にもそのように、心に残っている言葉がいくつもあります。なぜ、あの言葉が記憶に残っているのか、不思議に思えたりもするのです。その言葉が心に残っているということは、きっとその中に私にとって大切な意味が含まれているのでしょう。 そういう私の中に残って…