オースティンの世界がリアルになるロックダウン生活
2020年4月30日 ジェーン・オースティンの英文学『分別と多感』。 過去数回ドラマ化されたが、百年以上前の日常は、奇異に見えたもの。 だがコロナでロックダウン中の今、これまでになくリアルに。 家族は常に家の中にいて、退屈を押し殺している。 恋人達は2メートル離れて会話し、ソーシャル・ディスタンスを保つ。 登場人物が恋人に、家族は全員健康か、執拗に聞くことも今は納得できる。 彼らは家庭内の空間に閉じ込められ、社会的抑制の中で生きている。 今と全てが同じではないが、窒息しそうな感情は理解できる。 問題は、この物語の結末はわかっているが、私たちが今後どうなるか、誰にもわからないことだ。 (柴田優呼…
2020/04/30 22:38