「故郷」の小さな街。
僕が生まれ育った街は、「陶器」の窯元がいくつもあり、幼い頃から「器」というものに慣れ親しんできた。材料となる「土」を採るための山は「はげ山」になっていて、故郷に「帰ってきた」と思わせてくれる光景にもなっている。 自宅での食事に使う「食器」も、大半が知人の「作品」であったように思うが、「産地」であるだけに特別扱いされるわけでもなく、「普通に」暮らしの中に存在していた。今思えば、なかなか「贅沢」な食卓だったかもしれない。 小さな街の「メインストリート」を中心に窯元が散らばっていて、最近では古民家をリノベして工房とカフェを兼ねた店も、いくつかできているようだ。その中の一つを訪れた際に、「手びねり」で…
2020/02/29 22:10