脱毛症
東洋医学では、毛髪のことを血余(けつよ)と呼び、健やかな毛髪には血の状態が大切になると考えます。今回は脱毛症の病因のひとつである「陰血虚損」について説明します。 陰血虚損のタイプは、肝腎陰虚により陰血が不足することで血虚になり、毛髪が十分に栄養されなくなります。男性型脱毛症や脂漏性脱毛症、フケ症が該当することがあり、肝腎の虚から頭のふらつき、耳鳴り、足腰の重だるさなどの症状を伴います。また、陰虚による虚熱のため舌色の赤味が増し、脈もやや速くなりますが、虚証であるため脈の感触は弱めになります。注意点として脱毛が急速に進む、広範囲に渡るといった場合には、何らかの基礎疾患や薬剤の副作用による影響など…
2022/02/21 14:32