シブ柿の恐怖
渋柿の恐怖はハンパではない。うっかり食べてしまうと、歯を磨こうが他の物を食べようが、渋みが取れることはない。いっそ、誰かと口の中を交換してもらいたいと思うほど、しつこい渋みが口の中に残る。ところでウチの近所には、野菜を分けてくれる親切なおばさんがいる。そのおばさんは野菜だけではなく、豊作の年になると大量の柿も分けてくれる。とてもありがた~いのだが、柿を置いていくときはなぜかいつも、不吉なメッセージを残していくのである。「かじってみて、渋いのがあったら捨ててね♡かじってみればわかるから♡かじってみれば♡」「はあ、わかりました。ありがとうございます。」と、このように毎回、チャレンジ精神を試されるよ…
2019/09/29 06:07