小さき花-第1章~3
最早、私の霊魂は今日までいろいろと内外の苦しみ艱みに遭って強く鍛錬されて居りますから、過ぎ去った事を追憶する為に、まことに適当な時期であります。ただいまちょうど暴風に遭った跡の花のように、私はおのずと頭をもたげようとして聖書の言葉は、私の身の上に成就するのを見ます。すなわち、詩編(二十二)に「主は私の案内者であるから、私は何にも足らぬ所がありません、主は私を緑の楽園に休ませ、清く穏やかな渚に憩わせて下さいます、また私の疲れぬよう主の聖名を以って、正しき道に導かれ、いつも側に居って下さいますから、よし私は恐ろしい死の谷陰を歩みましても、害に罹る恐れはありません」とあります。ああ、主はいつも私に対して、いかに慈しみ深くいかに大いなる慰めを与えられましたか、私の罪科を罰する為にいかに寛大でありましたか、母様!私は今こ...小さき花-第1章~3
2019/11/28 14:53