漫画/「列士満(レジマン)」松本次郎 感想
よくぞここまで戦ったものです。 幕末の動乱期に生まれた幕府歩兵隊はまさに最新の銃で武装した洋式軍隊でしたが、水戸の天狗党やら長州の奇兵隊やらと戦うもまあろくな戦果も挙げぬうちに幕府が瓦解してしまいます。 もはや総大将の徳川慶喜公も上野のお山で恭順してると言うんですから、ならば彼らは誰の軍隊なのか。その答えは誰にもわからぬまま幕府歩兵隊は一人歩きを始め関東、東北、北海道を転戦しついに箱館にて降伏するまで官軍相手に戦い抜くことになるのです。 (松本次郎「列士満」) 鳥羽伏見の惨敗後、新選組の鬼の副長土方歳三が「これからは銃でないとだめだ」としみじみ語ったというのは有名な話ですが、武士の憧れ剣や槍の…
2023/01/29 09:40