ファッション イン ジャパン 感性の時代から没個性へ
4章 1980年代 DCブランドの最盛期 要するにバブルの時代である。当時バブルだとは誰も気づいていなかっただろうが、40年も過ぎて見ると街がなく身の丈にそぐわない事態が日本に起きていた。社会人になって先輩から「君たちには年金なんか出ないよ。」と言われたことを思い出す。いまそれが現実となっている。「感性の時代」とも言われているこの時代は、直感的あるいは観念的な時代だったとも言える。その象徴としてこの企画ではアーチストのナム・ジュン・パイクが紹介されていて、彼のモニター作品を見たが今もよくわからない。しかし、天才パイクはおそらく、このモニターから垂れ流しになる”何か”について予言したと思う。その…
2021/06/30 05:47