中国による「台湾・尖閣」侵略作戦シミュレーション③
前回、前々回の記事で中国による「台湾のみの単独侵攻」と「尖閣のみの単独侵攻」が合理的でないことを解説した。 今回の記事では、最も可能性が高い「台湾と尖閣の同時侵攻」を考察する。 以下は、日本安全保障戦略研究所による「日米台連携メカニズムの構築」から抜粋し、要約したものである。 台湾と尖閣の同時侵攻 台湾と尖閣の侵攻戦力の主体となる部隊は、次の理由により東部戦区部隊が担うと予測できる。 ①台湾の対岸に位置し地理的に最も近いこと ②習近平国家主席が軍務を経験した戦区であること ③人事・装備面で重視されており習主席自ら部隊訪問を行なっていること ④活発な活動・演習状況が見られること なお、南部戦区部…
2022/09/17 06:37