「水滴考」を考える まったりとしたひと時
手元に「水滴考」というハードカバーの古本があります。木村敬さんという職人さん・元公務員の蒐集家さんが「水滴」のコレクションを本に残そうと、(多分)自費出版したと思われる本で、以前ヤフオクで千円ちょっとで落札したものです。定価1,900円、S57.11初版ですが、水滴の本などそんなに売れるものでは無いでしょうから増刷はないと思われます。古本屋では4千円内外と値段が付いているのを見かけますがいずれも「在庫なし」そういう意味では、レアな古本であります。1922年生まれの木村さんも恐らく鬼籍に入られてる事でしょう。水滴とは、水差・水注などと呼ばれ、古くから書道で墨に少しずつ水を足す小さな道具であります。書道の本場中国が発祥で、茶の湯が文化として根付くようになるとその小道具としても重宝がられました。江戸時代以降は「...「水滴考」を考えるまったりとしたひと時
2022/06/30 09:21