今回のお宝鑑定は「12個の古印」
楽しみにしていたヤフオク落札の『印材まとめて』が到着しました。古玩・中国の著名な篆刻家の作、あるいは一点物で田黄石などいわれるような銘石はありません。文房具屋さんで売っている実用品の印の木箱に収められた12個、刻印済みの印で、23,500円の落札額でした。印朱で汚れた古ぼけた中古品の印など、普通の人にはなんの価値もなく、それに1本あたり2千円を支払うなど「気が知れない」と思うでしょう。しかし、篆刻を残りの人生のライフワークとして取り組んでいるワタシにとっては、世に出て数十年あるいは100年以上経過したような印材について、その質や種類を知り、印面の彫・側款を読み取り、由来などを探るというようなことが非常に役に立つのです。書物には感じられない生きた教材・手本でもあります。一点数万円以上するものならば、落札価格に見合...今回のお宝鑑定は「12個の古印」
2022/03/31 08:08