鎖塚(北海道)
北見市には「鎖塚」と呼ばれる塚と供養碑が残されており,そこには,暗い歴史の事実が隠されている。 まだ北海道の開発が進められていなかった明治時代,当時のロシアの南下政策に対抗するため,軍事道路を建設する必要に迫られていた。 そこで,札幌-旭川-北見-網走を結ぶ中央道路(現在の国道39号線,同333号線,道道103号線,同104号線に相当)を開削することになるのだが,人力頼みのこの時代,不足する労働力を補うため,網走監獄や空知集治監にいた囚人約1000人も労働力として駆り出された。 彼らは,不衛生な仮小屋暮らしの中,2人1組で足枷を鎖で結び付けられ,万が一脱走した場合には耳に穴を開けて鎖で足枷と結…
2021/04/30 18:55