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梁山から来ました https://aguila-jata.hatenablog.com/

中華圏の小説、ポーランドボール、SCP財団、作曲、描画などが好き。皆様のお役に立てる/楽しんでいただけるコンテンツ作りを目指して、試行錯誤の日々です。

秦暁
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2019/07/30

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  • 『水滸後伝』第13回あらすじ

    楽和は暹羅城に迎えられる花夫人と秦夫人に倪雲・高青と五百人の兵を付き添わせ、そのまま城に駐留させる。 ある日、李俊たちは、台風に遭って船から投げ出された人々を救う。それは高麗に派遣された宋人が国に帰る船で、高麗国王の病気を治療し終えたばかりの安道全が、同僚の侍医・盧師越とともに乗っていた。 李俊たちが設けた宴席で、安道全は朝廷を批判する言葉を漏らす。また安道全は李俊の脈を見、「将来王位を得て非常な富貴に恵まれる」と予言する。 安道全は楽和から、登雲山の孫立に宛てた手紙を預かって再び出航し、やがて登州に上陸する。 一行は道中で登雲山の盗賊たちに囲まれ、山寨に連行されて、孫立らのもてなしを受ける。…

  • 『水滸後伝』第12回あらすじ

    金鼇島の沙竜が殺されたとの知らせが、暹羅国国王のもとに届く。国王の馬賽真は、宰相の共濤の「李俊らを早急に討伐すべき」という意見に賛同し、共濤と将軍の呑珪とを金鼇島に遣わす。 楽和の計略で、李俊たちは向かってくる暹羅軍に追い散らされたと見せかけて後ろに回り、門を守る狄成らと挟み撃ちにしてしまう。 呑珪は死に、共濤は命からがら逃げ帰る。李俊たちはそのまま進軍して暹羅城を囲み、国王は打つ手もないまま籠城する。 国王の娘・玉芝公主は母親と共に宋兵を見に行き、花公子の凛々しい姿と弓術を目の当たりにする。王妃が「花公子を婿にしよう」と提案すると、国王は賛同し、使者として遣わされてきた楽和に、この提案を持ち…

  • 『水滸後伝』第11回あらすじ

    李俊たちの船は海を渡ることはできないため、日本との貿易に出発しようとしている枢密府の船を奪って海へ出る。 一同は普陀山に参拝した後、韭山門で検問に遭い、朝廷の船ではないと見破られるが、物見役のなかにいた張順のもと部下・許義に救われる。 許義を連れて再び出帆した船は鯨に襲われる。花公子・花逢春は父譲りの弓の腕前を披露して鯨の目を射、手下たちが協力して鯨を倒す。 やがて清水澳についた李俊は、土地の民から、金鼇島の沙竜という男が近隣の島々を掠奪していることを知る。李俊は清水澳に軍営を構えて兵を訓練する。 兵を率いて清水澳へやってきた沙竜は、李俊らと一戦交え、花逢春の矢を受けて逃走する。李俊らは沙竜を…

  • 水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 047

    魯智深と武松がひとしきり大暴れをし、物語世界を揺さぶったあと、前面から後退すると、選手交代とばかりに李逵が登場し破壊力を発揮するという展開になっています。これは、いいかえれば、長篇小説『水滸伝』の構造において、トリックスターは「並存」しえないことを意味しています。【五大】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2019年9月25日 さて。 本当に、トリックスターとは並存しえないものなのでしょうか? 『水滸伝の世界』が説くように、魯智深、武松、李逵のパーソナリティーは、よくよく見るとかなり異なっています。 色々なタイプのトリックスターが並列して存在し、それぞれの持ち味を活か…

  • 水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 046

    宣和時代(一一一九―二五年)とはそもそもどんな時代であったであろうか。それは一口にいえば好景気の時代であったといえる。ただしそれは本当に生産が活潑化したうえでの好景気ではなく、むしろ人為的に造り出された表面的な好景気であった。【虚実】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2019年9月23日 個人的には、この 「表面的には平和な時代を舞台としている」 という点が、『水滸伝』という作品の、大きな魅力のひとつであると考えています。 古今東西、戦乱の世を題材とした作品は数多いですが、実はあまりピンとこない部分がありまして…。 というのも、頭が悪いので、数がちゃんと数えられない…

  • 『水滸後伝』第10回あらすじ

    童威が金を集めるために提案したのは、金持ちの船を襲うことだった。偶然にも楽和と花栄の家族の船を襲ってしまった童威たちは、これまでのいきさつを話して、楽和の考えを仰ぐ。 楽和は花公子に王宣慰の弟のフリをさせて呂知事のもとを訪れる。呂は「門下生になりたい」という公子の言葉にすっかり有頂天になって、一行を招き入れたところで、童兄弟に刃を押しつけられる。 楽和たちは李俊ら三人の身柄を解放させ、漁民から搾り取った三千両を出させた上で、呂知事を伴って丁自燮の家に行く。丁は突然来訪した呂知事を自ら招き入れ、李俊のことを口にした途端に、随行していた当の李俊に刃物を突き立てられる。 李俊と楽和は、丁自燮が良民か…

  • 『武俠好きさんに質問』第8回への回答

    4〜5人の集団で出てくるうち、一番アホそうなメンバーがいいです。具体的には、 ・『天龍八部』の岳老ニ…いや老三 ・『天龍八部』の包不同 ・『神鵰俠侶』の馬光佐 ・『倚天屠龍記』の周顚 ・『書剣恩仇録』のハゴタイ などです。 どんなに打開が難しい、危機的な状況に陥ったとしても、こういう人が側にいて、トンチンカンなことを言ってくれるだけで、気が楽になるというか、「まあ、何とかなるじゃろ」という気がしてくるんですね。 また、「一本筋の通った正義感がある」というのも、上記のキャラたちのよいところです。 …なんて言うと、岳老三に「ワシは大悪人じゃ!正義感なんぞあるかい」、包不同に「いやさにあらず、さにあ…

  • 水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 045

    ある時期からは李逵、鮑旭、項充、李袞という歩兵の4人組チームを作って戦うようになった。、李逵はよろいを着ることもあったが、ときに上半身裸で戦うこともあり、基本的に項充と李袞が団牌を構えて左右から李逵の防御を担当した。【プロフ 項充の項】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2019年9月23日 「項充と李袞を李逵につけたのはアタリだった」というのは、後世の学者さん、ライターさんの共通の見解のようです。 第71回の勢揃い以降、歩兵軍将校の活躍の場はごく限定されたものになりますが、李逵が率いるこの軍団だけは例外的に、突出した戦績を上げています。 項充と李袞の戦法は、攻撃ある…

  • 『水滸後伝』第9回あらすじ

    李俊は梁山泊の仲間たちと別れた後、童威と童猛を伴って太湖に行き、四人の義兄弟(費保、倪雲、高青、狄成)と落ち合った後、そこで近隣の住民たちを使って漁をして暮らしていた。 ある日、李俊たちが縹緲峰で雪を愛でていると、天から石板が落ちてきたため、家に持ち帰って神棚に安置する。 一方、常州の郷紳・丁自燮は、常州知事の呂志球と組んで北太湖を私有化し、境界を侵した漁民たちを厳しく罰していた。李俊はこの仕打ちに腹を立て、丁家の漁船を襲ってひっくり返す。 丁は李俊を捕まえようと、李俊たちの根城がある蘇州の知事に訴えるが、呂と丁の横暴を快く思わない知事は、李俊の逮捕を拒絶する。 呂と丁の二人は示し合わせて、呂…

  • 『水滸後伝』第8回あらすじ

    尹文和とは、 東京を逃げ出した楽和の別名であった。楽和は郭京の申し出を受け、共に王宣慰の家に厄介になる。 春になり、燕子機に遊んだ彼らは、若い公子と二人の佳人に出会う。王宣慰はすっかり佳人に心を奪われ、郭京は公子の方によからぬ下心を抱くが、楽和は彼らを婦人たちから引き離す。郭京は一家の近所に住む老尼から、彼らの素性を聞き出す。二人の佳人は花栄と秦明の未亡人、公子は花栄の息子であった。 楽和が王宣慰と郭京に疎まれていることを悟って王邸を辞去すると、二人はこれ幸いと花家の三人を捕らえて監禁する。王は「梁山泊の残党として処罰を受けたくなかったら、自分のものになれ」と秦夫人を脅すが、夫人は頑として承諾…

  • 水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 044

    山賊の頭領となる以前は農民をしていたので鉄鍬の名人だった。しかし、梁山泊では宋江から「農民だったのだから土木のことに詳しいでしょう」といわれ、入山直後から土木工事の監督となり、船着き場の浚渫、水路の補修、運河の新設、城壁の修理、道路の補修などを行った。【プロフ 陶宗旺の項】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2019年9月20日 雑だなぁ……。 でも、畑違い(元農民だけに)の役割を任されても、文句も言わずにそれを黙々とこなしてるあたりがいいですよね。 陶宗旺の人となりについての記述がほとんどないので、推測するしかありませんが、きっと「置かれた場所で咲く」タイプだったの…

  • 水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 043

    混江龍李俊、これは私商、すなわち抜荷商売で塩や茶の密売をする。船火児張横、これは私渡と言い、元来、大河川の渡し場は政府が経営して渡し賃を取るのであるが、私渡は渡し船のもぐりであって安い運賃で渡河を引き受ける。もちろん両者ともいつ強盗に早変りするか分らない。【虚実】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2019年9月18日 「渡し」というのは、橋をたくさん建てるのが技術的に難しかった時代に、河の一方の岸からもう一方の岸へ、旅人や商人を運んだ舟のことですね。 大きな河ですと、両岸に一定の間隔を置いて渡しポイントが設置されていて、そこに行けば舟が待っていて、政府が決めた値段で…

  • 『水滸後伝』第7回あらすじ

    李応は公孫勝に、飲馬川の裏手に住むよう提案し、公孫勝はそれを受け入れる。 しばらくして郭京らが攻めてくるが、飲馬川の勢力には敵わない。李応らは朱武の提案で野営に奇襲をかけ、兵たちを追い散らす。 李良嗣は童貫、蔡京のつなぎで道君皇帝に謁見し、金と同盟しての征遼を提案する。皇帝は李良嗣の案を気に入り、彼に自分と同じ趙姓を贈る。呂大防らは征遼に反対するが、皇帝は彼らの意見を退け、趙良嗣を金国へと派遣する。 金との同盟を結んで開封に帰ってきた趙良嗣は、北京の守りを命じられて出発するが、黄河の渡し場で、物乞いにまで落ちぶれていた郭京と出会い、手紙と銀子を持たせて、王黼の息子・王宣慰がいる建康へと旅立たせ…

  • 水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 042

    梁山泊入りした後は歩兵軍の頭領に命じられるんだけど、たいした活躍もないまま方臘征伐で溺死しちゃうの。施恩って、要するにただの武松ファンなのよね……。気持ちはわかるけど、あんまりベタベタしないでほしいわ!【女子 施恩の項】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2019年9月17日 施恩というのは、大体の人物紹介本で酷い書かれようをしている好漢……こ、好漢?えーと、まあ好漢……です。 上記の『女子読み水滸伝』の記述はまだ愛がある方で、 『百八星のプロフィール』でも「どこか好漢らしくない」と書かれ、 『水滸伝人物事典』に至っては「名前とは逆に恩を押し売っている」と、けちょんけ…

  • 『水滸後伝』第6回あらすじ

    飲馬川に落ち着いた頭領たちは、李応を筆頭に席次を決め直すが、蔡慶は山寨を辞去し、家族のいる北京に向けて旅立つ。 北京への道すがら、蔡慶は虎峪寨で、樊瑞がひとりの道士と術比べをするのを見かける。樊瑞は難なく相手を下した後、蔡慶と再会を懐かしむ。 樊瑞が術比べをしたのは、李良嗣という金持ちの厄介にになっている道士の郭京だった。 折りしも、李良嗣のもとを訪ねて、童貫の使者がやってくる。その使者の下男のひとりが、蔡慶のことを、馮彪を殺した梁山泊の残党と覚えていた。話を聞いた郭京は、自らの対戦相手の道士を、元梁山泊の残党で法術を使える者、公孫勝であると誤認する。 李良嗣と郭京は、道士たちを捕らえて役所に…

  • 水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 041

    もし潘金蓮と西門慶がここで殺されなかったら、という仮定のもとに展開される金瓶梅世界は、およそ水滸伝世界の対極にあります。ここで描きだされるのは、『水滸伝』が完全に捨象したところの色欲や金銭欲にまみれた、文字どおり「倫理なき人々」の姿です。【五大】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2019年9月15日 (このシリーズは基本的に個人の思いのたけをを書き散らかすだけのチラ裏ですが、今回はいつにもまして個人的な感想なので、先にお断りしておきます。もし、気を悪くされた方がいらっしゃったら、すみません……) 『金瓶梅』は、一度だけ、要約版を読んだことがあります。 …いやー、実に…

  • 『水滸後伝』第5回あらすじ

    李典獄は玉娥と馮舎人を観察して二人の関係を突き止める。怒りのあまり二人に殴りかかった典獄だが、馮舎人に突き返され、そのはずみで死んでしまう。杜興は楊林から典獄が死んだと聞いて彰徳府へ戻り、玉娥たちが典獄を殺したのだと確信する。 典獄の納棺後、馮舎人と玉娥は一緒に生活しようと東京へ向けて旅立つが、その道中、裴宣と楊林に待ち伏せされて殺される。 杜興と楊林は、李応の身を案じ、彼を飲馬川に迎え入れるため独竜岡へと向かう途中で、街中で喧嘩をしている蔡慶を見つけてなだめ、しばらく話をして別れる。 馮舎人の父親の馮彪は、息子を殺した一味に杜興がいると知って、その主人の李応を捕らえさせる。杜興は飲馬川に李応…

  • 水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 040

    彼は呉用先生の支持に従って完璧な仕事をしたの。だけど、そもそもの指示が間違ってたのよね。判子にはいろんな種類があって、同一人物でも用途によって使い分けてるの。呉用先生はそこをついうっかりして、私信用と公文書用を取り違えちゃったのよ。【女子 金大堅の項】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2019年9月13日 実は初めて『水滸伝』を読んだとき、この「間違った印鑑をつくって押してしまった」という箇所の意味が、何回読んでもよくわかりませんでした。 とにかく、誤先生のうっかりのせいで、印鑑から蔡京の手紙が偽物だとバレてしまい、宋江と戴宗の身が危ないので早く助けに行かなければ、…

  • 水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 039

    宋江が〈中略〉魅力に欠けることは、すでに多くの論者にも指摘されています。このあと宋江は紆余曲折を経て〈中略〉梁山泊のリーダーになるのですが、この経緯にも説得力に欠けるものがあります。要するに、宋江は噂社会の虚像にすぎず、『水滸伝』の物語世界ではまったく影が薄いのです。【五大】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2019年9月12日 中国の前近代を舞台とした物語で、主人公がある組織のリーダーになる場面では、一種のテンプレ化された様式が使い回されていると思います。 まず、先人が築き上げた組織が存在していて、そこから突然、頭領がいなくなります(殺されるケースが多いですね)。…

  • 『水滸後伝』第4回あらすじ

    荷駄を運んでいたのは、李応の命を受けた杜興だった。杜興が東京へ行くというので、孫立は彼に、楽和への手紙を託す。 楽和のいる王駙馬の家を訪れた杜興は、虞公たちに拘束され、府庁へ連行されてしまう。実は、済州府の騒ぎを知った蔡京らは「梁山泊の残党は全て監禁して宣誓書を取れ」との通達を出していた。楽和は、自分を捕えようという動きがあることに勘づくと、そのまま行方をくらましていたのだ。 杜興は李応から差し入れられた賄賂で罪を軽減してもらって、彰徳府へ流罪となり、天主堂の番に任命される。李典獄は高齢で、その妾・趙玉娥はうら若い美人である。杜興の頑健さを気に入った玉娥は、彼の気を引こうとするが、杜興は全く相…

  • 水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 038

    水滸伝という小説は、〈中略〉聴衆、読者に不審の念をおこさせぬようこまかいところにまで気をくばった、なかなかぬかりのない小説である。人がちょっとしたことを言ったりしたりする際でも、その前に「彼はこう考えた」としてそこにいたる心理的推移を説明することを忘れない。【世界】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2019年9月10日 そこはそれ、南宋から明初にかけての三百年間、講釈というかたちで衆目に晒されまくり、鍛えられまくった物語ですから、一味違いますよね。 聴衆から「何でこの人、ここでわざわざこんな行動をとるの?」なんて突っ込まれれば、講釈師たちも、何とか合理的な理由を見い…

  • 『水滸後伝』第3回あらすじ

    孫新が隠れて様子を伺っていると、孫立は事情を知らないまま知事たちに捕まり、役所へと連行されてしまった。その知らせを聞いた扈成は、もと師範の欒廷玉を陥れ、孫立を救い出すための計略を練る。 欒廷玉は登雲山を責めようとするが、三日間籠城されて打つ手がない。そこへもと弟子の扈成が訪れ、「自分は山寨から逃げてきたのだ」と言って、寨の内部の状況を報告する。 欒は扈成の言い分を信じ、城内にいる知事への言付けを頼む。扈成は入城して知事に面会した後、城内から門を開けさせて登雲山の軍勢を導き入れ、放火に知事殺しと大暴れして、孫立を奪い返す。 欒廷玉は山を攻めるが、寨はもぬけの空である。慌てて城に戻ろうとする彼の前…

  • 水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 037

    孫新「ただ兄に巻きぞえをくわすことになるのでな。わしとおまえは、登雲山に行くまでだが」顧大嫂「兄さまは、お尻に火がつかねば腰を上げぬ方。けど、この前の様子なら、来ない気づかいはありませんよ」 【後伝第2回】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2019年9月8日 台風のせいで電車が止まってしまい、どうしようもないので、朝から優雅にブログです。 人間は天災による損害を…だいぶ頑張って予防できるようになったと思うんですけどねー…ここまでデカいのが来るとお手上げですね。 ともあれ、孫立ファミリーについてです。 後伝の顧大嫂が言う「この前の様子」とは、解珍解宝が捕まって、「一緒…

  • 水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 036

    陳達と楊春はずっといっしょになってでてくるが、性格がまるきりちがう。陳達はおっちょこちょいで軽率なヤツだが、楊春はつねは静か、そして、ここぞというときにまっ先に行動するたのもしいヤツだ。残念ながらそれほどつよくない。【事典 楊春の項】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2019年9月6日この「ひとこと感想」シリーズも(ひとことじゃなくなってる、というツッコミは有難く受け止めることとして)ついに36回を迎えることになりました。 普通なら、末尾が0の数字がキリ番ということになりますが、我々の業界では36、72そして108が特別な数字ですからね。 何はともあれ、よく続いたと…

  • 「武俠好きさんに質問 第6回」への回答

    この質問、「主人公とヒロイン」からベストカップルを選ぼうとすると、なかなか難しいと思うんですよ。なぜかと言うと、主人公とヒロインの恋というのは、武俠作品においてかなり重要なモチーフなので、 「最初から最後までお互い一筋で、すんなり結ばれる」 というケースはむしろレアだからです。どちらかは途中まで別の人を好きか、途中で出てきた別の人物に心を奪われることが多いですね。 令狐冲、胡斐、段誉、狄雲、張無忌、陳家洛、韋小宝あたりは、この点でケチがついてしまい、ベストカップルの片割れとしては名前を挙げられにくいです。 ただ、中には「最初から最後までお互いを思い抜く!」というカップルもいますよね。 外から割…

  • 水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 035

    流れ者が掲揚鎮で商売をするには、まず穆弘、穆春の兄弟に許可を得る必要があった。弟の穆春が薛永に殴られたときには、父の穆太公はそのことは決して穆弘に告げてはいけない、弟が殴られたことを知れば彼は黙っていないし、またしても人殺し騒ぎになると穆春に注意している。【プロフ 穆弘の項】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2019年9月5日なんか、下の子に対して、「お前が人様と諍いを起こしたことをお兄ちゃんが知ると、お兄ちゃんは怒ってその人を殺しに行くから、絶対に言ったらいかんよ」って注意する親、かなりシュールじゃないですか…?宋代においても、人を殺したら一応棒叩きの上流罪にされ…

  • 水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 034

    文繁本というのは、叙述や描写が詳細な本である。それに対して文簡本というのは、叙述や描写が簡略な本である。たとえば梁山泊軍と官軍が戦う場面を、文繁本が五十行ついやして描写してあれば、文簡本はそれを十行くらいでかたづけてあるというあんばいだ。【世界】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2019年9月4日要するに、「じっくり味わう水滸伝」と「忙しい人のための水滸伝」ですね。文簡本というものが存在していたところを見ると、中国では割と昔から、商業が盛んで時間の貴重さが認識されていたためか、スピード感を尊ぶ価値観が発達していたようです。とかく時間を節約したがるのは、現代の日本人も…

  • 水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 033

    スカウトした李逵にしても湯隆の鍛冶屋の腕を見たわけではなく、その家に鍛冶の道具があるのを見ただけなので、鍛冶屋としてどの程度の腕前だったかは保証の限りではない。〈中略〉武器や甲冑は戦争には不可欠なものだけに、こんな人選でいいのかという疑問は残る。【プロフ 湯隆の項】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2019年9月2日うーん、「湯隆に不足があった」という描写は特にないので、いいんじゃないでしょうかね? 鉤鎌鎗なんていうクセの強い武器も、部下を指揮して、見事に大量生産してみせてますし…。まあ「李逵が出会って意気投合した鍛冶屋の腕がたまたまよかった」ってだけの話なんで、完…

  • 水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 032

    弟思いな一面もあって、その兄弟愛は怪奇現象を起こすほどなのよ。方臘征伐で、張横は戦死した弟の霊に取り憑かれるの。この一件の後で彼はあっさり病死してしまうんだけど、これ、まさか張順に引っぱられたんじゃないでしょうね……?【女子 張横の項】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2019年9月2日『女子読み水滸伝』の一番の魅力は、水滸伝のストーリーやキャラクターに対し容赦なく突き刺さる、軽快かつ辛辣なツッコミです。 「あ、現代人ならやっぱりそこは気になるよね」と共感したり、「その発想はなかったwww」と抱腹絶倒したり、読んでる側もリアクションに忙しいです。 (あーでも、生き生…

  • 水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 031

    戴宗「あんたら二人、長いことどこへ行ってたんだね。さがすのに、ずいぶん苦労しちまったよ。それに朱仝が家族を連れに行ったまま、さっぱりもどらないもんだから楊林と様子を見に来たんだが、やっこさん、足がおそいもんで、ここで待ってるところですよ」【後伝第29回】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2019年9月1日いやそれはおまいさんの足が速すぎるだけであって、あれだけ使い走りを任されてる楊林の足が他と比べて著しく遅いなんてことは決して…………って、あれ?戴宗って、原作の設定では、一人までなら自分と同じ速度で走れるようにしてやれるんでしたよね? 李逵を二仙山に連れていったとき…

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