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2019/06/05

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  • 太田道灌と築城 - 東京の回顧 - 東京市民読本(昭和14年)

    第二 東京の回顧二 太田道灌と築城 市役所の玄関を入ると、正面玄関の両側に二つの銅像が威風堂々と立っている。向かって右は太田道灌、左は徳川家康である。なぜこんな所にこの二人の銅像があるのか。いうまでもなく我が東京市にとって最も縁の深い建設の大恩人だからで

  • 武蔵野 - 東京の回顧 - 東京市民読本(昭和14年)

    第二 東京の回顧一 武蔵野 出づるにも入るにも同じ武蔵野の尾花をわくる秋の夜の月 昔の人の眼にも武蔵野は、どんなにかわびしく映じたことであろう。山一つ見えず、広漠として涯なく続く平野には、行けども行けども裸木の林と枯尾花ばかりであった。住む人もなければ鶏

  • 大使館・公使館 - 帝都東京 - 東京市民読本(昭和14年)

    第一 帝都東京六 大使館・公使館 半蔵門を来たへ折れた所を千鳥ヶ淵という。近衛師団裏から九段にかけてお濠の水を青々と湛え、その昔はさぞかし千鳥も来鳴いたであろうと思われる静けさ。お濠沿いの公園を中心としてこの辺一帯に桜樹が多く、早咲きの花の名所として名高

  • 官庁 - 帝都東京 - 東京市民読本(昭和14年)

    第一 帝都東京五 官庁 今日はお父さんに連れられて東京へ行った。東京市民でありながら「東京へ行く」というのはおかしいが、こんな端の方に住んでいると、なんとなく市民のような気がしない。「馬鹿なことをいってはいけない。これでも立派な東京市民だ。市民たる智識と

  • 議事堂 - 帝都東京 - 東京市民読本(昭和14年)

    第一 帝都東京四 議事堂(1)一郎 お父さん、お隣の正男君が昨日議事堂に参観して来たのですって。僕もつれて行って下さい。父 よろしい。出かけよう。だが一郎は、議事堂が何をする所だか知っているか。一郎 国会議員が集って国の政治を相談しあう所でしょう。父 そ

  • 靖国神社 - 帝都東京 - 東京市民読本(昭和14年)

    第一 帝都東京三 靖国神社 帝都の少し高い所に立って見渡すと、緑なす樹々と銀色に光る屋根々々の上に、一段とぬきんでている白く四角い尖塔と、黒く円い大鳥居とが眼にはいって来る。いうまでもなく、一つは議事堂であり、一つは靖国神社である。 大鳥居は何処からでも

  • 明治神宮 - 帝都東京 - 東京市民読本(昭和14年)

    第一 帝都東京二 明治神宮 山手線を原宿の駅に降り立つと、右手に広大な森がつづく。いうまでもなく明治神宮である。 第一の大鳥居を仰ぎ、はき清められた参道の玉砂利をふんで静かに歩を運べば、両側に茂る木立にも、神橋の下を流れる谷川のせせらぎにも、なんとなく神

  • 宮城 - 帝都東京 - 東京市民読本(昭和14年)

    第一 帝都東京一 宮城 宮城は、一天万乗の大君が宮居まします所である。 仰げば、大内山の松は千代の緑をたたえ、お濠の水は平和な波をただよわせ、白み行く朝靄のなかに、はや旭日の光をうけて、お城の壁はくっきりと金色に輝き、甍の苔むすところ瑞雲たなびくかとばか

  • 東京市歌 - 東京市民読本(昭和14年)

    東京市歌作歌 高田耕甫作曲 山田耕筰一、紫にほいし武蔵の野辺に日本の文化の華咲きみだれ月影いるべき山の端もなきむかしの広野のおもかげいずこ二、高樓(たかどの)はるかにつらなりそびえ都のどよみはうずまきひびく帝座(みくら)のもとなる大東京ののびゆく力の強き

  • 自序(学習院教授 竹澤義夫)- 東京市民読本

    六百五十万の人口を有し、世界第二の大都会と自他相許す大東京に住んでいながら、東京を本当に故郷のように愛していない人がかなり多いようである。 地方出身の市民は、自分の生まれた土地を故郷と思い、東京はただ仕事をする所だと考えている。又東京に生まれた生粋の江

  • 序(東京市教育局長 皆川治廣) - 東京市民読本

    己の住む土地、父祖の土地を愛するの念なくしてよき国民たることは難しい。都市の人間が兎に角軽佻浮薄の弊に陥り易いのは、錯雑せる刺激に眼目を奪われて愛郷愛市の念に意識の通ずる機会を失うからである。 わが東京市は日本の帝都である。而して近く皇紀二千六百年の輝

  • 序(東京市長 頼母木桂吉)

    東京市長 頼母木桂吉 序東京市教育局長 皆川治廣 序学習院教授 竹澤義夫 編東京市民読本昭和14年11月20日 印刷昭和14年11月25日 発行定価 90銭東京 愛之事業社序 東京市は申しまでもなく日本帝国の首都であり、同時に日本の政治・産業・文化を代表する

  • 結言 - 経済封鎖下の日本戦時経済

    第七章 経済封鎖下の日本戦時経済第八節 結言 前にも述べたように、今日迄形の上では低物価は曲がりなりにも維持されていますが、その低物価政策の下に於いて、生産が旨く増加して居るかどうかというと、一寸それは裏切られている。即ち理想とは逆な萎縮的効果が現れてし

  • 金融業の国家管理 - 経済封鎖下の日本戦時経済

    第七章 経済封鎖下の日本戦時経済第六節 金融業の国家管理 ここに、われわれとしては、も一つ、特に、最近痛感することは、金融に対して積極的な統制を加える必要であります。ご承知の通り、今日はかなり反動的な情勢になりまして、そのために金融業者は貸付の回収を急い

  • 国民生活の切り下げとその安定工作 - 経済封鎖下の日本戦時経済

    第七章 経済封鎖下の日本戦時経済第六節 国民生活の切り下げとその安定工作 以上、みてきたように、経済封鎖下の日本経済は決して、むざむざ挫折するような弱弱しいものではなく、尚、ブロック的自給力の向上に努力を集中して、前進する可能性が充分あるのでありますが、

  • 東亜経済建設の進捗 - 経済封鎖下の日本戦時経済

    第七章 経済封鎖下の日本戦時経済第五節 東亜経済建設の進捗 さて、然らば、そういう風に経済封鎖をうけた暁に於いて日、満、支の国防産業力はどれ位の実力を発揮できるであろうか? 先ず、基本的な、日本自体の国防産業力はどうかというと、これはまだ必ずしも充分強力

  • 東亜圏内の自給可能性 - 経済封鎖下の日本戦時経済

    第七章 経済封鎖下の日本戦時経済第四節 東亜圏内の自給可能性 かりに海外からこれらの必需物資が経済封鎖のために輸入出来なくなるとして、一体わが国の経済のやりくりはどうして切り抜けられるか? 加工品の方は、最近、生産設備も増加したから先ず第二として(現在機

  • 英米依存の重要性 - 経済封鎖下の日本戦時経済

    第七章 経済封鎖下の日本戦時経済第三節 英米依存の重要性 しかし我が国工業全体として、どれほど海外に依存しようとも、容易に必需品を得る事が出来れば左程案ずることはない訳であります。それ故次にこれ等の物資の獲得の難易について検べて見ることにしましょう。 工

  • 国防産業の海外依存性 - 経済封鎖下の日本戦時経済

    第七章 経済封鎖下の日本戦時経済第二節 国防産業の海外依存性 一体、工業資源に関しては、島国、日本は甚だ貧困であります。このことが日本重工業の発展に重大な影響を与えてきたことは改めて云う迄もないのでありますが、全体としての我が国の工業原料品の自給率を他の

  • 日支事変後のわが経済界 - 経済封鎖下の日本戦時経済

    第七章 経済封鎖下の日本戦時経済第一節 日支事変後のわが経済界 世界情勢の極度に険悪化してきている今日、我が国の産業経済界を概観しますと必ずしも無条件に楽観は許されません。それに砂金のその生産増加の趨勢が多少鈍化してきているようにみえるからであります。即

  • 行政機構の一元化と事務の簡易化 - ナチス統制経済の検討

    第六章 ナチス統制経済の検討第十節 行政機構の一元化と事務の簡易化 ドイツに於きましては戦争の始まります直前に国防最高会議というものを設けまして、ゲーリングがその長官になり、その下に相当代理であるヘス、それから内閣書記官長であるランメルス、行政総監である

  • 活躍する経済団体 - ナチス統制経済の検討

    第六章 ナチス統制経済の検討第九節 活躍する経済団体 戦争が始まりますまでは民間の経済団体は、出来るだけ自治統制機関であるという建前でありまして、前にヘルフェリヒ氏の言葉を引用しましたが、必ずしも官僚のいうことをその儘御無理御尤もで聞いて居るのではないと

  • 高度の産業合理化 - ナチス統制経済の検討

    第六章 ナチス統制経済の検討第八節 高度の産業合理化 藤原前商工大臣の時に、日本に於きましても産業総力発揮委員会というものを作って合理化をやらなければならぬということがやかましくいわれたことがあります。それは商工大臣の諮問機関として産業総力発揮委員会とい

  • 機械的大合同の排撃 - ナチス統制経済の検討

    第六章 ナチス統制経済の検討第七節 機械的大合同の排撃 それから合同の問題ですが、ナチスになってからは殆ど合同というようなものはやって居りません。ナチスになるまで色々恐慌があった場合に、資本主義の原則に基づいて自然に合同が出来たものがいくらもあります。製

  • 所有と経営の分離問題 - ナチス統制経済の検討

    第六章 ナチス統制経済の検討第六節 所有と経営の分離問題 尚日本では所謂「所有権と経営権を分離する」とか、或いは「民間の事業を取り上げて国策会社にする」という議論がややもすれば行われるのでありますが、ドイツに於いて一体この問題をどういう風に取り扱って居る

  • 何故社会不満が起こらぬか - ナチス統制経済の検討

    第六章 ナチス統制経済の検討第五節 何故社会不満が起こらぬか それでは労働者がどうして満足して働いて居るかということが問題になるかも知れませんが、詰まり資本乃至企業というものに対する考え方が、全体主義に於いては「国家の為に御奉公するもの」とされている。そ

  • 鞭撻的利潤寛容政策 - ナチス統制経済の検討

    第六章 ナチス統制経済の検討第四節 鞭撻的利潤寛容政策 これと並んで吾々が特に今日考えて置かなければならんことは、ナチスに於きましては「民間の事業というものを否定し、或いは民間の所有というものを圧迫するのが能ではない。出来るだけこれを有効に動員し、国策的

  • 建設のための財政 - ナチス統制経済の検討

    第六章 ナチス統制経済の検討第三節 建設のための財政 以上に依ってお分かりになりますように、ドイツの経済界というものが全力を挙げて建設に没頭し、その結果が着々と事実の上に増産となって現れて来ておるのでありますが、一体これだけのことをやるのにドイツはどんな

  • 発展するナチス経済 - ナチス統制経済の検討

    第六章 ナチス統制経済の検討第二節 発展するナチス経済 ドイツに於ける最近の経済発展の状態は、此処に工業方面の一九二九年から一九三九年までの生産指数をあげて述べていますが、ナチスが天下を取ったのが一九三三年で、最も不景気の時が三二年でありますから、これか

  • ナチス政治の基調 - ナチス統制経済の検討

    第六章 ナチス統制経済の検討第一節 ナチス政治の基調 前にナチス統制経済の動向を述べましたが、更に本章はそれを一層具体的に検討してみたいと思います。 最初に日独戦時経済の比較(総括)ということでありますが、日本の戦時経済は、皇道全体主義経済ということを総

  • 強力政治による経済支配 - 官界新体制と其の私案

    第五章 官界新体制と其の私案第六節 強力政治による経済支配 従来、商工、農林、大蔵等各省間の立場の対立は、一つは、商工業者、農村、金融業者等夫々相当する部面の私的利益の対立が反映するものとみられて来たのであります。経済省一元化に農村が反対致しますのは、こ

  • ナチスの戦時経済行政機構 - 官界新体制と其の私案

    第五章 官界新体制と其の私案第四節 ナチスの戦時経済行政機構 ナチスの戦時に於ける経済行政機構に就いては、次章に於いて具体的に述べますが、尚茲に戦時経済官庁の組織の概略を述べて参考に供しようと思います。(二一六頁図表参照) 此のナチスの制度の中で、特に注

  • 行政機構の改革 - 官界新体制と其の私案

    第五章 官界新体制と其の私案第四節 行政機構の改革 行政機構の一元化や地方封鎖の清算も勿論即刻断行してもらわねば困ることであります。民間財界の革新とか新体制とか呼号している官庁自身が従来のままのだらしなさでは、折角の経済革新も泣き出すでありましょう。役人

  • 経済委員会制と経済参政官制 - 官界新体制と其の私案

    第五章 官界新体制と其の私案第三節 経済委員会制と経済参政官制 これに関連して考えられるのは、従来の官民一体的委員会制の改革であります。之は数の上からみますと、実に厖大なものでありますが、その効果は周知のとおり余り能率的に上がっておりません。どうしてかと

  • 官民一体化の現実的操作 - 官界新体制と其の私案

    第五章 官界新体制と其の私案第二節 官民一体化の現実的操作 これから、いよいyp経済新体制が進捗していくと、遠からず、官僚独善統制は清算され、官民真の一体化に即した、より高度の所謂総合計画経済時代が展開するものと予想されます。一方に統制は、更に高度化の段

  • 官僚制度の旧体制的欠陥 - 官僚制度の旧体制的欠陥

    第五章 官界新体制と其の私案第一節 官僚制度の旧体制的欠陥 経済新体制に関連して官界新体制が切実に要求されております。私は既に他の機会にも、此の問題に対する私見を述べておきましたが、ここに最近の研究を一括してお話いたしましてご参考に供したいと思います。

  • 経済団体の再組織 - 経済新体制要綱の検討とその運営

    第四章 経済新体制要綱の検討とその運営第三節 経済団体の再組織(一)経済団体と指導者の重要性 ところで経済団体の組織でありますが、経済団体は重要産業部門毎に、それに属する企業及び組合を単位として同一業種別、又は同一物資別に自主的な団体を作るということにな

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