万葉集を身近に
日本に現存する日本最古の和歌集「万葉集」を身近に!巻20・4487番歌詠人:藤原仲麻呂いざ子ども狂業(たはわざ)なせそ天地(あまつち)の固めし国そ大倭島根は(訳:さあ人々よ。たわけた事をしてはいけない。天地が力を与えて固めた国だ。この大和の国は。)解説この歌は、天平宝字元(757)年11月18日、内裏で行われた宴で藤原仲麻呂(ふじわらのなかまろ)が奏上した歌です。仲麻呂は南家の祖・武智麻呂の第二子で、この当時「紫微内相(しびないしょう)」として内外の兵事を掌っていました。遡ること8年、749年に孝謙天皇が即位して光明皇后が皇太后になると、皇后の雑事を取り仕切っていた「皇后宮職(こうごうぐうしき)」が拡張して「紫微中台」という組織になりました。その長官である「紫微内相」に仲麻呂が就くと、左大臣だった橘諸兄(たちば...万葉集を身近に
2022/05/08 21:29