シンは走った。良く磨かれ、ツルツルと滑る回廊も長い脚で一気に駆け抜ける。後ろからついてくる侍従長のハモンドに走りながら振り返り、「ハモンド!歩いて付いて来い。…
「緊張してるのか?」シンは朝食の席でチェギョンに向かって声を掛けた。朝、自分が起きる前にチェギョンがベッドを抜け出し身支度を整えていた時から、なんとなくそう感…
シンが自分たち王太子夫妻のリビングに入ると、チェギョンはラグに座り込んで何やら没頭していた。ソファの前のテーブルにタブレットが置かれ、床にはカタログらしきもの…
「チェギョン、こっちに来てごらん」シンに呼ばれたチェギョンは素直に夫の言葉に従い、暖炉の前のラグに座る彼に近づいた。そろそろ朝晩の冷え込みが厳しくなり、温かい…
「誰もいないかな」パーマー夫人には「ちょっとだけ散歩をしてくる」と告げて、チェギョンは以前迷い込んだ回廊に向かった。サンルームの扉を開け中を確かめると、彼女は…
シンは何を言っているのだろう。「チェギョン、聞いてる?」恥ずかしそうに前髪をかき上げ、夫が自分を見つめている。チェギョンは大きく目を瞬いた。「聞いてます」消え…
「ここは…どこ…?」やみくもに走ったチェギョンは、見覚えが無い場所に自分が立っていることに気づいた。この広い宮殿を一人で歩くことなどないに等しい。けして方向音…
トントントンとドアが叩かれる音で、チェギョンは我に返った。今朝からずっとこんなふうだった。気づくと昨晩、本当の意味で“夫”になったシンの事ばかり考えている。窓…
最初の最初から、シーンゆえ、こちらから、飛んでください…。 あ、ちなみに、すごく久しぶりに、オリジナルブログのほうも、エリーナ&ブラッドの話を更新しています …
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