救いは観念ではなくはたらき
Ⅰ.ことばを超える力、観念を超える救済。 「神の国は、ことばではなく力にあるのです。」(新改訳 コリント一4:20) 直訳すれば、「神の国はことばのうちにではなく、むしろ力のうちに」であり、「ある」という意味の語は省略されています(~川端由喜男訳の『日本語対訳ギリシア語新約聖書 6 ローマ人への手紙・コリント人への手紙』〔教文館〕)。 「神の国=神の支配」とは「神のはたらき」であって、「聖定」も「予定」もそこに含まれます。問題は、その「神のはたらき」が、「神のはたらき」という観念ではなく現実として体験されるか否かです。それが「救い」になります。「神の国」が「ことばのうち」ではなく「力のうち」に…
2020/08/20 13:01