JUGEMテーマ:小説/詩 「よく食べるわね」不意にキオスは背後から声をかけられた。 振り向くと、立派な牙を持ったひときわ大柄なサバンナゾウがそこにいた。「リーダー」今まで話していたサバンナゾウがキオスの代わりに呼び返
JUGEMテーマ:小説/詩 「——」ともりゅんは目を丸くして二秒ほど絶句していたが、少し俯いてから「はい」と頷いた。「あ」通じた、という想いが亜一郎を包み、天井から神々しい光が刺すような錯覚に捕らわれた。「あの、でも」
JUGEMテーマ:小説/詩 問題は夜だ。 ランチで外食したので夜の飲みはさすがに「また今度」で帰宅の途に着いたが、帰って来たマンションの部屋は、当然ながら無人で暗く、寒いのだった。 それはいつものことなので、今更驚くようなことで
JUGEMテーマ:邦楽の新曲 もう今は、これがずっと体内を流れている。 米津さんもまた中毒性最強の曲を作ったもんだなあ。 そしてこれを初めて聴いた時、涙が出そうになった。 何でかというと、米津さんだからだよね。&nb
JUGEMテーマ:小説/詩 「おはようございます」 エレベータの前で声をかけられる。大崎有奈だ。「おはよう」亜一郎は返事した。「何かあったんですか?」訊かれる。「え、別に」答える。「なんで?」「なんか、落ちぶれてるから
JUGEMテーマ:日記・一般 桜は、いつも城に見下ろされていた。 城は丈が高いので、それは当然のことであるのだが、それでも桜は常に口惜しい想いを抱いていた。 自分は、城に見下されている。 そんな風に思われて仕方がない
JUGEMテーマ:小説/詩 「田坂さん」坂本はマスクの下で呟くように亜一郎を呼んだ。「お疲れです……見舞いに来て下さったんですか」「あ、うん」亜一郎は取り敢えず笑顔で片手を挙げた。「具合はど
JUGEMテーマ:小説/詩 「先輩お疲れっす」後輩の仁科が声をかけてきた。「ここ、いいですか?」ベンチに座ってコンビニ弁当をつつく亜一郎の隣を指差す。 そこは会社のすぐ近くにある公園で、仁科もコンビニの袋を提げていた。
JUGEMテーマ:日記・一般 そう。 私は 気づいたのだ。 日記は、眠くなる前に書くべし。と。 何故なら、日記といえども文章を書く作業というのは、どうもどうしても、時間がかかる。
JUGEMテーマ:日記・一般 今日はなんと。 朝、アラームが鳴る前にスキッ!! と、起床した!! スキッ!! と!! そう、いつもなら朝目が醒めたとしても「ぅ〜……起きたくねぇぇ」「仕事行
JUGEMテーマ:小説/詩 会社に向かいながら、亜一郎はいまだともりゅんのこと——その本質、その行動、その結果、その笑顔——について、考えを巡らせ続けていた。 ——そうか。彼女は、“ロボット”では、ないん
JUGEMテーマ:小説/詩 翌朝も端末は、ゆっくりと緑色のランプを点滅させていた。 まだ完全に開いていない目で、画面を見下ろす。『おはようございます 何かご用はありますか?』という表示が出ている。「おはよう」亜一郎は
JUGEMテーマ:小説/詩 「あはははは」バーチャル嫁ともりゅんは間髪を入れずに爆笑した。「なにその、何か企んでそうな呼び方は」「ええ?」亜一郎はつられて笑いながらも軽い混乱に陥った。「ええと、あはは、と、ともりゅん」
JUGEMテーマ:小説/詩 ははは、まさか。 いくらともりゅんだからって、あのともりゅんそのものが来るわけないだろう。 大体アニメのともりゅんは、中学生だったんだ。 今から来るのは、嫁だぞ。立派な大人に決まっている。
数式図鑑 楽しく、美しく、役に立つ科学の宝石箱 (ブルーバックス)
JUGEMテーマ:自分が読んだ本JUGEMテーマ:新書 学校時代はちむぷむかむぷむだったものが、数十年の時を経て今「あー、そういうことやったんか」と理解できたりする感動の書。 正直、実際に開くまでいーさーさーかー抵抗
JUGEMテーマ:小説/詩 「入金を確認致しました。ありがとうございます。本日十五時ゼロ分ゼロ秒よりサービスをご利用頂けます。」というメールが届いた。「よし」 亜一郎は呟いてメールを閉じ、代わりに、すでに設定済みのアプ
JUGEMテーマ:小説/詩 「終わりましたよー」 熱田氏の声で、私は目を開けた。 のろのろと起き上がると、最初に、玉の汗を浮かべて今にも気絶しそうに茫然としている森下氏の顔が目に入った。 そんなに、体力を使ったのか。 私には意外に
JUGEMテーマ:日記・一般 勤務先でですね、もう数箇月前になりますが、災害対策保存用缶パンが私葵含め全職員に支給されたのです。 一人一缶。「ただし保存期限は2023年5月某日です」との注釈付きで。 あれ、ほんの半年
花粉が一粒、花粉が二粒、花粉が三粒……ひと粒足りないぃぃ……
JUGEMテーマ:日記・一般 はい。そんなわけで。 花粉です。 まあ、痒いです。 目が? 鼻が? 耳が? いいえ。 もはや人生のすべてが痒い。 わぐゃおぉごヴぉがぼぐお゛ぎを゛−−
JUGEMテーマ:小説/詩 「それで私にも森下君にも、見えなかった」熱田氏は続ける。「こういうのは、初めてだわ。こんなやり方をする霊には、初めて遭った」「——」私はまた小さくうなずいた。 なるほど、霊にも霊それぞれのやり方がある、
JUGEMテーマ:小説/詩 「あっくんは」熱田氏は質問を続けた。「今も、あなたを傷つけ続けているの?」「……」森下氏は、また顔をくしゃっとしかめた。 あたかも、今まさにあっくんに殴られたかのような表情だ
JUGEMテーマ:小説全般 「やめて……痛いよ」かすれた声で、彼——つまり森下氏——は続けた。 これが、足の声、なのか? 私は内心でそう問うた直後に、違う、と内心で答えを出した。 これは、あの女性の声だ
JUGEMテーマ:小説/詩 「どうしたの?」 熱田氏の声が聞える。「……いました」 森下氏が、消え入りそうな声で、かろうじてという感じで答える。「いた? 何が?」 熱田氏が、被せるように再度訊く。 やは
JUGEMテーマ:日記・一般 ホラーファンタジーことホラファンタ、亀のように書き進める日々でございまする。 女が四人出てきてそれぞれ独白していく形式なんだけども、この四人の関係性を当初の設定よりもう少し複雑化させようかなあと目論
JUGEMテーマ:小説/詩 その理不尽さ加減は、どういうことなのだろう。 私がそのことに気づいたのは、熱田氏から「どうして、逃げなかったの?」と質問された時だった。 そうだ。 言われてみれば、確かにそうだ。 熱田氏ご指摘の通りだ
JUGEMテーマ:小説/詩 次回の“セッション”の予約を取り付けた後、熱田氏は帰っていった。 一人残された部屋で、私は自分の内部に緊張が高まりゆくのをひしひしと感じた。 足は、今夜も出るのか。 それとも、
JUGEMテーマ:小説/詩 熱田氏は、私の部屋の壁をゆっくりと見回し、天井を見上げ、床を見下ろした。 私はそれを眺めながら、昔バイトしていたコンビニの店長を思い出していた。 清潔好きな女性で、店内の清掃や整理整頓、棚上の商品の並
JUGEMテーマ:小説/詩 熱田氏は、私の居場所を訊ねて来、直接御札を届けると言ってくれた。「下手にそこから動くと、危ないかも知れないから」というのが、彼女の意見だった。 まるでSPだな。 私はそのメールを見ながら少し吹いた。
JUGEMテーマ:小説/詩 翌朝、洗面所の鏡を覗くと、やはり私の顔は無傷のままだった。 一体、どういうしくみなのだろう。 私の中に、ある意味“興味”と呼べるものさえ生まれた。 間違いなく痛いのに、間違いな
JUGEMテーマ:小説/詩 翌朝目覚めてからも、首筋や後頭部、そして顔面全体に、痛みが残っていた。 私が意識を失った後も、足は私を踏みつけ続けていたのだろうか。 さぞや顔面痣だらけになっている事だろう—— そう思いつつ覗いた洗面
JUGEMテーマ:小説/詩 熱田氏は別れ際、また電話で連絡をすると言った。 私は咄嗟に、電話ではなくメールで連絡するようにと依頼した。 依頼しながら、たとえメールが届いたとしても恐らく返信しないだろうと思った。 ことによると読み
JUGEMテーマ:小説/詩 私が呆然と熱田氏を見つめている間、熱田氏は「機嫌好き無表情」とでも表現し得るような顔で、ただ私を見つめ返していた。 ニヤニヤしてもいなければニコニコもしていない、さりとて怒りや悲嘆の感情を浮かべている
JUGEMテーマ:小説/詩 結論から言うと、そのサイトの主への連絡先は、見つからなかった。 だがそのサイトが相互リンクしている他のサイトの中に、主が運営(というのか)している浄霊施設(というのか)への連絡先メールアドレスの表記が
JUGEMテーマ:小説/詩 出てきた検索結果には、さまざまなジャンルのWEBページが並んでいた。 武道、サッカー、ゲーム、そして。「霊の足に蹴られた」という記事も、そこにはあった。 私はそれらを——つまり「足の霊に蹴られた」もと
JUGEMテーマ:小説/詩 そういえば、これも理不尽の一種ではある。 何がかというと、靴下だ。 その日は休日で、私は洗濯をしそれを干し、乾いた後取り込んで畳んでいた。 一人暮らしの身であるため、洗濯物がどうにも溜まりやすい。 と
JUGEMテーマ:小説/詩 この理不尽さ加減は——と、嘆いてばかりいても勿論はじまらない。 私は思った。 足と『対話』をすべきではないのかと。 線香を焚いたとき、それは『仏との対話』になるのだと、仏壇店の店員に私は教わった。 そ
JUGEMテーマ:小説/詩 実際この理不尽さ加減というのはどうなのだろう。 例えば、天気だ。 古代の人は、雷が落ちたとか、日照りが続く、逆に異様な降水量だ等といった「穏やかならざる天候」を、神の、自然のスピリットのようなものの怒
JUGEMテーマ:小説/詩 この理不尽さ加減はどうだろう。 前述の、その暴挙の中で、私の脳裡にまた別の想いが生まれたのだった。 ——こいつは、俺に“供養”をして欲しいのではないのか? そう。 この足は、私
JUGEMテーマ:小説/詩 この理不尽さ加減はどうだろう。 足は、私の腰をさっきから蹴りつづけている。 いつからだろう。 いや、腰を蹴りつづけられているのがではなく、この、足が私にとり憑いているのは。 きっかけは何だ
JUGEMテーマ:小説/詩 「なんなんすかねえ、あのおっさん」結城が建物に向かって歩きながら口を尖らせる。「本原ちゃんが怒るのも無理ないよ」「ははは」女型依代の天津は元々の天津と同様に苦笑した。「まあ、いろんな人がいますから」「申
#負社員 第82話 踏んだり蹴ったりうんざりがっかり(全83話)
JUGEMテーマ:小説/詩 ブナの木肌に、朝日の紅が色をつける。あたかもその皮の下に、血潮が流れているかのように、まるでそこには摂氏三十六度ほどの体温があるかのように、温かそうに見える。 ——君の中には、誰かがいるの。 ふとそん
負社員 第81話 我々に教育担当を選ぶ権利はありますか(全83話)
JUGEMテーマ:小説/詩 「地球との対話」大山は苦いものを噛み締めるような声で説明した。「それと、我々の依代はじめ業務に必要な機器類の調達——こちらに関しては今後、これも社員のフルスキルを使って、代替策を講じて行く所存です」「依
負社員 第80話 この宇宙が滅び去るその時まで対話を(全83話)
JUGEMテーマ:小説/詩 縦二つに割られた青白い蛇は、それを形作る煙の粒子が一粒ずつ拡散していくように薄くなり、消えていった。もはやスサノオ——ガセスサの声も、鯰の声も、出現物の声も聞えては来なかった。 そして楽しげにはしゃい
#負社員 第80話 この宇宙が滅び去るその時まで対話を(全83話)
JUGEMテーマ:小説/詩 縦二つに割られた青白い蛇は、それを形作る煙の粒子が一粒ずつ拡散していくように薄くなり、消えていった。もはやスサノオ——ガセスサの声も、鯰の声も、出現物の声も聞えては来なかった。 そして楽しげにはしゃい
負社員 第79話 はっきり言わないとわからないしはっきり言うと配慮に欠ける事になるし(全83話)
JUGEMテーマ:小説/詩 「うー」結城は再度、かすれた声で呻いた。「結城さん」天津が叫ぶように呼び、「結城君気づいたか」大山が喜びの声を挙げ、「結城さん」木之花が泣き声になりかけながら呼ぶ。「あいつ、また戻ったのかな結城さんの中
JUGEMテーマ:小説全般 「カマビスしい」そんな声が、聞えた。「え?」結城は声のした方を見ようとした。しかしその声がどこから聞えてきたのか、わからなかった。「誰……」体を起こそうとする。しかし思うよう
負社員 第77話 対応方法不明の場合は穏便にいなして次へ行きましょう(全83話)
JUGEMテーマ:小説/詩 「あ、やば」「ス、スサ」「おい、落ち着け」神たちは息を呑んだ。「なんだ?」古参者は訝しげな声で呟いた。 地球は、黙って様子を見ていた。 ごり ごりり ごり ごり 何か、硬質のもの
JUGEMテーマ:小説/詩JUGEMテーマ:小説全般 神鬼たちが閻羅王の統治の下に人間界の土地を統べる世界。 地獄の王に唯一人追従しない鬼がいた。 名はリューシュン。通称は聡明鬼。 森羅殿の営みを揺るがす力を、彼は持
負社員 第76話 思った事を何でも話す行動ほどエネルギーを大量消費するものはない(全83話)
JUGEMテーマ:小説/詩 「話の続きだけど」地球は新参者への問いかけを再開した。「何故……どうして神は、木を依代にしようとしたの? その……人間、ではなく」「あー」新参者は
負社員 第76話 思った事を何でも話す行動ほどエネルギーを大量消費するものはない(全83話)
JUGEMテーマ:小説/詩 「話の続きだけど」地球は新参者への問いかけを再開した。「何故……どうして神は、木を依代にしようとしたの? その……人間、ではなく」「あー」新参者は
#負社員 第75話 ワンオペもツカれるまではキラクだが(全83話)
JUGEMテーマ:小説/詩 「スサ」伊勢は、依代の身においては磯田社長はじめクライアントの社員たちと笑顔で労いや状況説明の言をかわしつつ、自社につながるチャネルの上では新参者に呼びかけた。「さっきお前が見たヒトの中に、女の子——娘
JUGEMテーマ:小説/詩 ごろごろごろごろ ごろんごろんごろんごろん 「これは何の音でしょうか」本原が質問する。「何の音だ」時中が質問で返す。「何か転がって来る音? 岩?」鯰が推測し、「岩ですか」本原が確認し、「岩?
JUGEMテーマ:日記・一般 今日は、ツイッター小説を数日分まとめて、予約投稿しました。 初めて。 ええ、今までの投稿は毎日、主に寝る前とかに一話ずつ、当日配信の形でアップしていたのですがね。 この度、数日分まとめて予約投稿を。
負社員 第73話 スゲー・ヤバイ等は使用せず色・形・大きさ等の物理量で報告しましょう(全83話)
JUGEMテーマ:小説/詩 「スサ」伊勢は叫んだ。「起きたか」「あー」寝ぼけたような声が答える。「ヨリシロ、ダメんなった」「遅いからだろうが、お前が」伊勢は怒った。「何やってたんだ」「駄目にはなってないよ」鹿島が言葉を挟む。「宗像
JUGEMテーマ:日記・一般 前にですね、現在連載中の『負社員』の次は『DV幽霊』を連載します、メルマガとブログとnoteだけにします、と宣言したんですが、あれは撤回します。はいっ逃走! いや、もう気紛れ成分分泌機能
JUGEMテーマ:小説/詩 「結城」泡(あぶく)のような声が名を呼びかける。「結城お前」「大丈夫なのか」「俺?」結城は自分を指差す。「ああ、俺は全然大丈夫、元気だよ。お前らどう」言いかけて結城は言葉を途切れさせた。「こんなとこにい
JUGEMテーマ:日記・一般 本日起きた事件について私が抱く想いはただ一つ「恐い」というものだけだ。 政治を行う人というのは、およそ一番に「現実」を見ている人なのだと思う。 私などのように、妄想ばかりに耽り世の中の事象をひねくれ
JUGEMテーマ:日記・一般 ビフィズス菌サプリを飲み始めて、二年以上経つ。 果たして効果があったのか? と問われたなら、私はハッキリ「あった」と頷く。 それはどのようなものか。 まず、飲み始めてほんの数日で現れた第
負社員 第71話 それだけ嬉しげに繰返す新造語も明日にはきっと忘れてる(全83話)
JUGEMテーマ:小説/詩 成長した木片は、結城の手により孔の中へ差し込まれた。「では始めよう」時中が眼鏡を指で押し上げる。「正三角の位置に並ぼう」 新人たちは、そんな昔に行ったものではないにも関わらずひどく懐かしきフォーメーシ
JUGEMテーマ:日記・一般 書けた、とは言っても、脱稿、とまでは言えぬ事態でございます。どういうことか。 取り敢えず、起承転結貫けた、というか、一から十まで数え終わった、というか、あらまし書けた、というか。 起承転結&hell
JUGEMテーマ:日記・一般 ショート小説の貯金がいくらか貯まったので。へへへ。 こちらでどうぞ。 このブログにも過去載せたものではありますが……と、思うのですが。 ショートS
JUGEMテーマ:日記・一般 何をかというと、何日か前に「思いついた」とお知らせしたショート変話の「お目様」。 その日書けたのは500文字弱程度でしたが、今日はなんと、約800文字まで書けましたよ! すげえ一気に進ん
負社員 第70話 いつ・どこで・誰が・何を・何故・どのようにも程がある
JUGEMテーマ:小説/詩 「ふぃー」鯰は甲高い一声を挙げた。「煮魚になるとこだった」「鯰?」結城が叫び、「鯰さま」本原が口を抑え、「啓太」時中が茫然と呼んだ。「啓太? 誰それ」鯰は訊いた。「トキ君、啓太君じゃないよこれ、鯰だよ。
JUGEMテーマ:日記・一般 はい。思いつきました。 ジャンルを、何としたらよいのかも判断つきかねる。 性別不詳。 まあ……でも……あの偉大な出版社様ならば、これを『広義の
JUGEMテーマ:日記・一般 居酒屋に行きたい、と思った。 刺身(叶うなら鯛刺)と鶏唐と、キリンの一番絞り! それを堪能したい、と強く望んでいた。 で、雑居ビルの一階出入り口付近に立てかけられてあるメニューを色々眺め
JUGEMテーマ:日記・一般 最近めっきり消化酵素が減衰して(なのか)、あれ程好んで食べていたラーメンなる文化的食品が受け付け困難になってきた。 いや、食べれば食べられる。食わず嫌いになったのではない。 ただ食後の消化がスムーズ
JUGEMテーマ:日記・一般 野菜スープを必ず摂る、と決めている。 可能な限り毎食。不可能な時もままあるが。 市販のカップスープは手軽で良いんだけど、なんか野菜量的に少ないのではないかという懸念が湧き起こるので、これは「調味料」
#負社員 第69話 あなたと同様俺にだって酸素を吸う権利はある(全83話)
JUGEMテーマ:小説/詩 「どこにいたの? 今まで」地球はスサノオに訊いた。「どこって」スサノオの声はくぐもった。「その辺に、いたけど」「その辺?」地球は思わずまた訊いたが、すぐに気づいた。恐らく“彼”自
JUGEMテーマ:日記・一般 それは↓こちら。 『群青のファンファーレ』のOPですね。 MVで視聴しても勿論カッコよいのですが、アニソンはオープニングアニメを観ながら聴くと、やはり格別でございます
JUGEMテーマ:小説/詩 「もう、食べないでよ」私は声を荒げた。堪忍袋の緒が切れてしまったのだ。 店内にいる他の客たちがこちらに振り向くのは視界の隅に捉えられていた、けれど構わなかった。何しろもう本当に、我慢の限界を超越していた
JUGEMテーマ:日記・一般 仕事中に。ひゃあ(遁走) 例のあれです。変なショートSF。 食い尽くし系テーマの。 いや、気軽に読んで最後「へッ」とひと笑い頂ければ良いかとの想いで書き上げましたが、いざ書き終えてみると、なんという
JUGEMテーマ:日記・一般 仕事中に。いや正確には、休憩中に、本読んでて。まあ書き始めたのは、仕事中に。ひゃあ(遁走) よく事務的な仕事に使う用に、可愛い系とかおしゃれ系とかきちんと系とか、あれこれステーショナリーを揃える方々
JUGEMテーマ:日記・一般 通勤途中、紫陽花の木があって、今まさに満開を迎えているところなのですが、この紫陽花。 初めて開花したとき、なんと全花、ど真っ白だったのです! ど真っ白! 一弁残らず、まばゆいほどに純白。
JUGEMテーマ:日記・一般 私は手に入れたはずだ。そう。 自分に、他でもない自分自身に向かって「もう大丈夫だ」と言ってやれる能力を。 ……などと考えつつ、ホラーファンタジー略
負社員 第68話 18世紀のあの時、何故誰も奴を止めなかったのか(全83話)
JUGEMテーマ:小説/詩 気泡は少しずつ大きく成長していく。その中に詰められているのは、主に二酸化炭素だ。地球はそれを少しずつ地表の方へ持ち上げながら、比喩的にふと思った。 ——でもよく考えたら、今新人たちって神と一緒にいない
JUGEMテーマ:小説/詩 いい気分で車に乗り、エンジンスタートさせる。 夜中、もう日付も変わった頃だろう。 ゆっくりと瞬きする間に小気味よい曲が流れ始め、車内のインテリアも色とりどりのランプに照らされ楽しさが呼び覚まされる。気
負社員 第67話 仕事とプライベートとどっちが大事だと思ってると思ってるんですか(全83話)
JUGEMテーマ:小説/詩 「参加してどうするというのだ」時中が訊き返す。「仕事上の愚痴をこぼし合うのでしょうか」本原が確認する。「うーん」結城はハンマーを肩の上に振り上げながら上方に視線を移した。「どうなのかなあ。同じ会社に勤め
JUGEMテーマ:小説/詩 「いや、それ完全に嫌がらせですよね」低い声がぼそぼそと言う。「まただわ」磯田社長が自分の腕を抱き込む仕草をして肩をすくめる。「何なの、これ」 伊勢は黙したまま視線をエレベータの天井に向ける。「そう取らな
負社員 第65話 お前がストレスに思うのは放置ですか、それとも凝視ですか(全83話)
JUGEMテーマ:小説/詩 「咲ちゃん」茫然と、木之花を呼ぶ。「——はい」木之花は何かを察知した様子で、慎重に答える。「何か、来ました?」「うん」恵比寿は相変わらず茫然としている。「納品書」「納品書?」神たちは異口同音に訊き返した
負社員 第64話 つべこべ言ってると、取り締まっちゃうぞ(全83話)
JUGEMテーマ:小説/詩 「鯰」鹿島は反射的に池の傍で膝を曲げ、その次の瞬間には自らも池の中に頭から飛び込んでいた。「鹿島さん!?」恵比寿が叫んで立ち上がる。 池の径は三メートル程もあるが、深さは人間の身長の半分ほどもない筈だ。
#負社員 第63話 残業要請拒絶は逆パワハラになるのでしょうか(全83話)
JUGEMテーマ:小説/詩 「田中さんと連絡ついた?」磯田はスマホに向かって叫ぶように訊く。「ええ? もう帰ってる? ああもう」唸る。「他の人じゃ対応できないの? 緊急なんだけど。ああそう。どれ位で来てもらえるの? そんなにかかる
JUGEMテーマ:日記・一般 今日、ふと思ったことなんですが。 子どもを叱る時の、ポイントというのか。 『名前を呼ぶ』 これではないのかな、と。 素より私は、コミュニケーションというものは・挨拶
負社員 第62話 草食の俺達はここまで来て死ぬるるん(全83話)
JUGEMテーマ:小説/詩 「のんびりと過ごしていた」新人たちが言葉を失っている間に、その声は言葉を繰り返した。「誰すか?」結城が問いかける。 声は止んだが、数秒後「草食の、俺達は」と言葉を続けた。「俺達さん、どなたすか?」結城が
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JUGEMテーマ:小説/詩 「よく食べるわね」不意にキオスは背後から声をかけられた。 振り向くと、立派な牙を持ったひときわ大柄なサバンナゾウがそこにいた。「リーダー」今まで話していたサバンナゾウがキオスの代わりに呼び返
JUGEMテーマ:小説/詩 サバンナゾウといったか。この動物はあまり眠らない。常に草木を探し、食んでいる。「食べ続けていないとだめな気がするんだ」 以前、なぜそんなに食べ続けるのかと問いかけた時、そういう答えが返って
JUGEMテーマ:小説/詩 意識が朧げに構築されていく。レイヴンは少しずつ、ほんの僅かずつ我を取り戻していった。「こんにちは」声がした。 レイヴンは振り返った。 そこに、死んだような表情の巨大な浮遊物がいた。「うわあ
JUGEMテーマ:小説/詩 月が一つ見える。まん丸に近い形で光っている。活動するなら今のうちだ。 ネコ科動物たちに嗅ぎつけられないよう注意を払いつつ、砂漠を移動する。ネコ科は素早い。あ、こいつこのぼくを仕留めようとし
JUGEMテーマ:小説/詩 「探しに来てくれて、見つけてくれたのは嬉しい。ありがとう、レイヴン」 コスは収容籠の中に大人しく──あるいは諦めを抱いて──入った後で、そういった意味の声で啼いた。「どういたしまして。心細か
JUGEMテーマ:小説/詩 へいいいいいん 「うわっ」 突如耳を襲った大怪音に、レイヴンは思わず身をすくませた。 ぱうあああああ ぽほおおおおお えわわわわわん 怪音はなおも続いた。どこから聞えてくるのか—
JUGEMテーマ:小説/詩 感受帯角質に正式な辞令が届いたのは、その日の夜だった。『レイヴン=ガスファルト 上記の者を地球方面行方不明動物捜索捕獲係に任命し、地球への出動を命ずる』すべての準備を終えてから、レイヴンはふう、と息を
JUGEMテーマ:小説/詩 感受帯角質に正式な辞令が届いたのは、その日の夜だった。『レイヴン=ガスファルト 上記の者を地球方面行方不明動物捜索捕獲係に任命し、地球への出動を命ずる』すべての準備を終えてから、レイヴンは
JUGEMテーマ:小説/詩 レイヴンは窓外の超高速雲流を眺めるともなく見遣りながら、ハヤミ総司令の待つオフィスへと浮揚推進していた。 呼び出しを受けたのは、昨日の夜だった。「明日の朝、私のオフィスに来てくれたまえ」
JUGEMテーマ:小説/詩 「松村彩夏、さん」初めて見る男の人が私の名を呼んだ。「はい」私は返事をした。「──」男は手許のタブレットに視線を下ろし、しばらく無言でいた。 私も椅子に座った状態で行動をしなかった。「橿原圭
JUGEMテーマ:小説/詩 施設からの迎えが来る日の朝、定時刻に電源がオンになると同時にスピリットの呟きが検知された。 あんたの娘になんか、生まれて来なきゃよかった。 泉は俺の女だ。俺がどうしようが俺の勝
JUGEMテーマ:小説/詩 「命令?」翔は戦慄の声を挙げた。「何、それってどういうフィードバックの?」「よくわからないけど……翔くんも見る? この映像」「──法的に問題なければ」「大丈夫、担
JUGEMテーマ:小説/詩 「何」櫃原圭輔は眉をしかめ私に向かい言った。「命令するのか? ロボットが人間に?」 その時私には、今私の発した言語は人間とのコミュニケーションにおいて選択されるべきものではないという認識があ
JUGEMテーマ:小説/詩 葬儀は恙無く執り行われた。 通夜には親戚が集まり、読経と焼香の後皆で食事をし、その晩は線香を灯し続けなければならないと誰かが言った、 圭輔も棺の傍に座っていたが、どの位経った頃かに叔母が「
JUGEMテーマ:小説/詩 葬儀は恙無く執り行われた。 通夜には親戚が集まり、読経と焼香の後皆で食事をし、その晩は線香を灯し続けなければならないと誰かが言った、 圭輔も棺の傍に座っていたが、どの位経った頃かに叔母が「
JUGEMテーマ:日記・一般JUGEMテーマ:小説全般 変なメールというものが、まあ毎日々々勤勉に送られて来ますよね。 曰く『あなたのアカウントに不審なログインがされました』『あなたのアカウントが停止されます』『今す
JUGEMテーマ:小説/詩 「──」慶子はやはりすぐに返事の言葉を探すことができなかった。「また、後日」圭輔は搾りだすような声で続けた。「父と一緒に、お詫びのためお伺いしたいと思います」「いいえ」慶子は自分でも驚くほど
JUGEMテーマ:日記・一般JUGEMテーマ:小説全般 行って参りました。初詣。 今年は海辺の神社にて参拝いたしました。 「一礼二拍手二礼だっけ?」「二礼二拍手一礼じゃない?」等と思い出しつつ考えつつ復唱し
JUGEMテーマ:日記・一般JUGEMテーマ:小説全般 もう30話か〜……400字詰換算で、29話めまでの所378枚となっています。 多分最終話までで、450〜500枚ぐらいになるのかな〜、と。あと書
JUGEMテーマ:日記・一般JUGEMテーマ:小説全般 大晦日から元旦にかけてTVをつけていなかった私なのですが、今朝今年初でつけた所大地震のニュースを初めて知ったのでした……TVつけずとも時事ニュー
JUGEMテーマ:小説/詩 「——」ともりゅんは目を丸くして二秒ほど絶句していたが、少し俯いてから「はい」と頷いた。「あ」通じた、という想いが亜一郎を包み、天井から神々しい光が刺すような錯覚に捕らわれた。「あの、でも」
JUGEMテーマ:小説/詩 問題は夜だ。 ランチで外食したので夜の飲みはさすがに「また今度」で帰宅の途に着いたが、帰って来たマンションの部屋は、当然ながら無人で暗く、寒いのだった。 それはいつものことなので、今更驚くようなことで
JUGEMテーマ:邦楽の新曲 もう今は、これがずっと体内を流れている。 米津さんもまた中毒性最強の曲を作ったもんだなあ。 そしてこれを初めて聴いた時、涙が出そうになった。 何でかというと、米津さんだからだよね。&nb
JUGEMテーマ:小説/詩 「おはようございます」 エレベータの前で声をかけられる。大崎有奈だ。「おはよう」亜一郎は返事した。「何かあったんですか?」訊かれる。「え、別に」答える。「なんで?」「なんか、落ちぶれてるから
JUGEMテーマ:日記・一般 桜は、いつも城に見下ろされていた。 城は丈が高いので、それは当然のことであるのだが、それでも桜は常に口惜しい想いを抱いていた。 自分は、城に見下されている。 そんな風に思われて仕方がない
JUGEMテーマ:小説/詩 「田坂さん」坂本はマスクの下で呟くように亜一郎を呼んだ。「お疲れです……見舞いに来て下さったんですか」「あ、うん」亜一郎は取り敢えず笑顔で片手を挙げた。「具合はど
JUGEMテーマ:小説/詩 「先輩お疲れっす」後輩の仁科が声をかけてきた。「ここ、いいですか?」ベンチに座ってコンビニ弁当をつつく亜一郎の隣を指差す。 そこは会社のすぐ近くにある公園で、仁科もコンビニの袋を提げていた。
JUGEMテーマ:日記・一般 そう。 私は 気づいたのだ。 日記は、眠くなる前に書くべし。と。 何故なら、日記といえども文章を書く作業というのは、どうもどうしても、時間がかかる。
JUGEMテーマ:日記・一般 今日はなんと。 朝、アラームが鳴る前にスキッ!! と、起床した!! スキッ!! と!! そう、いつもなら朝目が醒めたとしても「ぅ〜……起きたくねぇぇ」「仕事行
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JUGEMテーマ:小説/詩 「あはははは」バーチャル嫁ともりゅんは間髪を入れずに爆笑した。「なにその、何か企んでそうな呼び方は」「ええ?」亜一郎はつられて笑いながらも軽い混乱に陥った。「ええと、あはは、と、ともりゅん」
JUGEMテーマ:小説/詩 ははは、まさか。 いくらともりゅんだからって、あのともりゅんそのものが来るわけないだろう。 大体アニメのともりゅんは、中学生だったんだ。 今から来るのは、嫁だぞ。立派な大人に決まっている。
JUGEMテーマ:自分が読んだ本JUGEMテーマ:新書 学校時代はちむぷむかむぷむだったものが、数十年の時を経て今「あー、そういうことやったんか」と理解できたりする感動の書。 正直、実際に開くまでいーさーさーかー抵抗
JUGEMテーマ:小説/詩 「入金を確認致しました。ありがとうございます。本日十五時ゼロ分ゼロ秒よりサービスをご利用頂けます。」というメールが届いた。「よし」 亜一郎は呟いてメールを閉じ、代わりに、すでに設定済みのアプ
JUGEMテーマ:小説/詩 「終わりましたよー」 熱田氏の声で、私は目を開けた。 のろのろと起き上がると、最初に、玉の汗を浮かべて今にも気絶しそうに茫然としている森下氏の顔が目に入った。 そんなに、体力を使ったのか。 私には意外に
JUGEMテーマ:日記・一般 勤務先でですね、もう数箇月前になりますが、災害対策保存用缶パンが私葵含め全職員に支給されたのです。 一人一缶。「ただし保存期限は2023年5月某日です」との注釈付きで。 あれ、ほんの半年
JUGEMテーマ:日記・一般 はい。そんなわけで。 花粉です。 まあ、痒いです。 目が? 鼻が? 耳が? いいえ。 もはや人生のすべてが痒い。 わぐゃおぉごヴぉがぼぐお゛ぎを゛−−
JUGEMテーマ:小説/詩 「それで私にも森下君にも、見えなかった」熱田氏は続ける。「こういうのは、初めてだわ。こんなやり方をする霊には、初めて遭った」「——」私はまた小さくうなずいた。 なるほど、霊にも霊それぞれのやり方がある、
JUGEMテーマ:小説/詩 「あっくんは」熱田氏は質問を続けた。「今も、あなたを傷つけ続けているの?」「……」森下氏は、また顔をくしゃっとしかめた。 あたかも、今まさにあっくんに殴られたかのような表情だ