「教科書で学ぶ世界史」科挙って何?
●郷挙里選(前漢〜後漢) 皇帝から派遣された地方長官は、郷里の評判にもとづき、官僚候補者として人口20万人につき1人の優秀な人材を中央政府に推薦した。 ●九品中正(魏→西晋→東晋→北魏→随初期) 魏の文帝(曹丕)によって定められた制度。中央から派遣された中正官が郷里の評判により人材を9ランクに評定し、それにもとづいて官僚のポストを定めた。結果的に有力な豪族の子弟のみが上品に推薦されて高級官職を独占することとなり、名門の家柄の固定化につながった。 ●科挙(隋〜清(元の時に中断)) 隋の文帝(楊堅)は、九品中正を廃止し、儒学の試験によって広く人材を求める科挙の制度をつくって中央集権化をはかった。文…
2019/12/31 14:40