ヤスオさん(仮名)が、お葬式の席で取乱してポイ捨てしてしまった話。
先日、親類のお葬式に行ってまいりました。亡くなったのは、九十過ぎのおばあちゃんです。老衰との事でしたので、泣きわめく人などもありませんし、父ちゃんも、会場で二十数年ぶりの知人、ヤスオさん(仮名)に会えたりしまして、和やかな雰囲気の中、式は順調に進んでおりました。が、棺に思い出の品を納めるというときに、急に泣き出した六十近い孝行息子。普段から本当に熱心にお母さんの面倒を見ていましたので無理もありません。境遇の似ている父ちゃんももらい泣きしてしまいます。葬儀屋のおにいさんが、それぞれの品物のいわれを説明し、参列者が一人ひとつ預かっておばあちゃんのまわりに並べて行きます。靴は、外用と室内用が用意されてたし、お気に入りの衣類が三着もあったりした他、冥土の旅のお弁当みたいな紙包みが四つあったり、思い出話にまつわる大きな写...ヤスオさん(仮名)が、お葬式の席で取乱してポイ捨てしてしまった話。
2020/12/03 11:21